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【図解】流動比率とは?短期的な支払能力を測る指標をわかりやすく解説

【図解】流動比率とは?短期的な支払能力を測る指標をわかりやすく解説

2022.11.26に更新

この記事では企業分析を行う際に役に立つ経営指標の意味と使い方について解説します
図解を交えながら解説していきますので、ぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。

流動比率とは?

企業の短期的な支払い能力から財務健全性を測る指標である「流動比率」を解説します。



それでは、実際の企業の流動比率をクイズを通じて確認してみましょう。
今回は、メルカリと任天堂の流動比率を比較します。

【図解】流動比率とは?短期的な支払能力を測る指標をわかりやすく解説の会計クイズ

このクイズの解答は...
(下記のボタンを押して回答できます)

メルカリ(アプリ運営会社)

任天堂(ゲーム会社)


わかりましたか?
ぜひ、友達や同僚とも一緒に考えてみましょう。


それでは正解の発表です。
正解は任天堂です。

メルカリも任天堂も共に、現金の比率が高く流動資産が大きい企業です。
一方、両者の流動負債には違いが存在します。
メルカリは顧客からの預り金が多く、その結果、流動負債も大きくなります。
その結果、流動負債の金額が小さい任天堂の方が流動比率は大きくなります。

  • メルカリの流動比率(流動資産3,034÷流動負債2,247=135)
  • 任天堂の流動比率(流動資産21,262÷流動負債5,930=393)


それでは、ここからは、流動比率の指標を解説します。

流動比率の使い方

流動比率とは、企業の短期的な支払能力を表す代表的な指標です。
「流動資産が流動負債の何倍あるか」を示しており、流動比率の数値が高いほど、安全性が高いと判断します。

流動資産と流動負債を比較して算出

流動比率は、下記の計算式で算出します。

(流動資産÷流動負債)×100=流動比率(%)

ここで、流動比率の計算で使う、「流動資産」と「流動負債」について、簡単に概要を説明します。

‍流動資産の解説

まずは、流動資産についてです。
流動資産とは、短期で現金化できる資産のことをいいます。
流動資産の中身には、次のようなものがあります。

  • 現金及び預金
  • 売上債権
  • 棚卸資産


流動負債の解説

次に、流動負債についてです。
流動負債とは、1年以内に支払期限が訪れる負債のことをいいます。
‍流動負債の中身には、次のようなものがあります。

  • 短期借入金
  • 1年以内返済予定社債
  • 事業負債


流動比率の目安は?

流動比率は、「100%以上が望ましい水準となります。
その理由を説明するため、「流動比率が100%以上」の場合と、「流動比率が100%以下」の場合に分けて話を進めます。

流動比率が100%以上の場合

流動負債よりも流動資産の方が多い状態を表します。
1年以内に支払期限が到来する流動負債を賄うだけの、十分な流動資産を持っていることになるため、安全性が高いと言えるのです。

流動比率が100%以下の場合

流動負債よりも流動資産の方が少ない状態を表します。
もし、急に流動負債の全額返済を迫られた場合、流動資産をすべて現金化したとしても、返済しきれません。資金が不足して倒産という事態にもなりかねないので、安全性が高いとは言えません。

以上の理由から流動比率は「100%以上」が望ましいと言えます

流動比率を見る際のポイント

ここからは応用的な流動比率の使い方となります。
流動比率を見る際のポイントは主に2つあります。

  • 流動資産を構成する、棚卸資産と売上債権を考慮する
  • 流動負債を構成する、前受収益を考慮する


流動資産の中身を考慮する

流動比率は、流動資産の合計額を使って計算するため、流動資産の中身については考慮されていません。
流動資産には、棚卸資産や売上債権が含まれるのですが、これらの資産には「現金化できない可能性」があります。
従って、それぞれを考慮したうえで、指標を確認する必要があります。

流動資産には、上記で説明したような特徴があるため、流動比率はあくまで簡易的な指標として使いましょう。

また、類似指標である当座比率は、流動比率より厳密に安全性を測定します。
上記指標を学びたい方は下記の記事もおすすめです。
当座比率を図解で解説

流動負債の中身を考慮する

流動資産と同様、流動負債の中身にも目を向けましょう。

よくある例が流動負債の多くが返済不要の「前受収益」で構成されている場合です。
この場合には、流動比率が100%以下でも問題無い可能性があります。


前受収益とは、サービスの対価を前払いで受け取った場合に発生する勘定科目です。
現金の支出を伴わない負債科目であるため、流動比率の計算の際には、流動負債から除外しても問題ありません。

流動比率の調べ方とは?

流動比率の計算に必要な、流動資産と流動負債の取得方法を紹介します。

‍有価証券報告書から流動比率計算する

有価証券報告書の第一部【企業情報】の中にある、第5【経理の状況】を開いてください。貸借対照表が掲載されているので、そちらを開きます。
それぞれの数値を取得できたら、計算式に当てはめることで、流動比率を計算できます。



流動比率のまとめ

以上、流動比率の解説でした!
流動比率は、企業の短期的な支払能力を測る、代表的な指標です。ぜひ、分析に取り入れてみてください。

企業分析を1からしっかり学びたい方は、企業の経営成績の読み方がわかる下記の記事がおすすめです。
損益計算書の読み方を企業分析のプロがわかりやすく解説。

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