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【図解】当座比率とは?企業の支払い余力から財務健全性を測る指標をわかりやすく解説

【図解】当座比率とは?企業の支払い余力から財務健全性を測る指標をわかりやすく解説

2022.11.30に更新

この記事では企業分析を行う際に役に立つ経営指標の意味と使い方について解説します
図解を交えながら解説していきますので、ぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。

当座比率とは

企業の短期的な支払い余力から財務健全性を測る指標である「当座比率」を解説します。
当座比率とは

それでは、実際の企業の流動比率をクイズを通じて確認してみましょう。
今回は、古本屋を運営するブックオフグループホールディングスと、名刺管理サービスを運営するSansanの流動比率を比較します。

【図解】当座比率とは?企業の支払い余力から財務健全性を測る指標をわかりやすく解説の会計クイズ

このクイズの解答は...
(下記のボタンを押して回答できます)

ブックオフGHD(古本屋)

Sansan(名刺管理サービス)


わかりましたか?
ぜひ、友達や同僚とも一緒に考えてみましょう。


それでは正解の発表です。
正解はSansanです。

ブックオフは、流動資産は大きい特徴があります。しかし、流動資産の大部分が書籍の在庫であるため、棚卸資産が大きくなります。その結果、当座資産は流動資産に比べ、大きく小さくなり、それに伴い当座比率も小さくなります。
一方、Sansanは、流動資産の中身の大部分が現金等です。従って、流動資産と当座資産は近似するため、流動比率とほとんど変わらない当座比率となります。

それでは、ここからは当座比率の使い方を解説します。

当座比率の見方は?

当座比率とは、企業の短期的な資金の余裕度を調べる指標です。
支払期限までが短い「流動負債」に対して、企業の支払い原資である「当座資産」をどれだけ保有しているかを表します。

当座資産と流動負債を比較して算出

当座比率は、下記の計算式で算出します。

( 当座資産÷流動負債 )×100=当座比率(%)

この数値が高いほど、短期的な負債に対する支払いの余裕度が高く、安全性が高い企業だと判断できます。

当座資産とは?

当座資産とは、流動資産よりもより現金化しやすい資産のことをいいます。

当座資産の中身には、次のようなものがあります。

  • 現金及び預金
  • 売上債権
  • 短期の有価証券

当座比率の目安は?

当座比率は、「100%がひとつの目安となります。
その理由を説明するため、「流動比率が100%以上」の場合と、「流動比率が100%以下」の場合に分けて話を進めます。

当座比率が100%以上の場合

当座比率が100%以上ある企業は、流動負債よりも多くの当座資産を持っています。万が一、短期的な負債の決済を迫られたとしても、当座資産で返済可能です。
資金不足には陥いる可能性が低いため、安全性が高い企業と言えるでしょう。

当座比率が100%以下の場合

対して、当座比率が100%以下の企業はどうでしょうか。
流動負債をまかなえるだけの当座資産を持っていないため、急な決済を迫られた場合には、資金が足りずに倒産する危険性があります。

当座比率を見る際のポイント

当座比率を使って分析する際には、流動比率との違いを意識しましょう。

流動比率には、短期間で現金化できない「棚卸資産」が含まれています。
従って、厳密な短期の支払能力を把握したい場合には、流動比率は適しません。
流動比率をわかりやすく解説
そこで、流動比率の代わりとなるのが、当座比率です。
当座比率の計算では、流動資産から棚卸資産を除外した「当座資産」を使います。
棚卸資産を除外する理由は、棚卸資産は短期間での現金化が難しい場合があるためです。

棚卸資産が短期間で現金化が難しいと考えられる理由は下記の2点です。

  • 需要が少ない場合には、すぐに売れない可能性がある
  • 仮に販売できたとしても、現金化までに時間がかかる可能性がある

‍そのため、より厳密に企業の支払い能力を見る際には、棚卸資産を除外した当座比率を使います。

流動比率と当座比率が乖離するケース

下図のような企業を例に考えましょう。

流動比率が100%以上となっているため、一見、安全性が高いように思えます。
しかし、当座比率は100%を下回るため、安全性は低いという結論になります。
流動比率と当座比率に差が生まれる原因には、上記で解説した棚卸資産が関係していることが多いです。

企業の安全性を分析する際は、まず流動比率で簡易的に把握して、より厳密に測りたいときに当座比率を使うのがおすすめです

当座比率の調べ方とは?

当座比率の計算に必要な、当座資産と流動負債の取得方法を紹介します。
当座資産と流動負債の数値は、有価証券報告書から取得します。

‍有価証券報告書から当座比率を計算する

第一部【企業情報】の中にある、第5【経理の状況】を開いてください。
貸借対照表の中から、次の項目を取得します。

  • 現金及び預金
  • 売掛金
  • 短期の有価証券
  • 流動負債合計


あとは、計算式に当てはめれば、当座比率を算出可能です。



当座比率のまとめ

以上、当座比率の解説でした。
当座比率は、流動比率と同じで、安全性の分析で使える指標です。流動比率との違いは、その厳密さです。現金化に時間がかかる「棚卸資産」などを排除した上で、短期的な支払能力を見ています。
流動比率と比べるとマイナーな指標ですが、企業の短期的な支払能力を厳密に把握する際に役立ちます。
ぜひ、分析に取り入れてみてください。

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