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【図解】PERとは?株価の割安割高を測る株式指標をわかりやすく解説

【図解】PERとは?株価の割安割高を測る株式指標をわかりやすく解説

2023.1.14に更新


この記事では企業分析を行う際に、役に立つ株式指標の意味と使い方について解説します。

図解を入れながら解説していきますので、ぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。

PER(株価収益率)とは?

PERとは、「Price Earnings Ratio」の略で、企業が稼ぐ利益に対して株価が割高か割安かを判断する際に用いる株式指標です。
基本的には、PERが低いほど、株価が割安であると評価されます。
株価収益率と表現されることもありますが、意味は同義です。
PERとは

株価とEPSを比較して算出

PERは、下記の計算式で算出します。

株価÷EPS(1株あたり純利益)=PER(倍)

株価と1株あたりの純利益を比較することで、投資の回収期間を見ています。

例えば、下図の場合は株主の利益であるEPS100円に対して株価が1,000円です。
つまり10年株式を持っていれば投資額の1,000円を回収できる計算となります。
これがPER10倍の意味です。
PERの算出

EPS(1株あたり純利益)とは

EPSとは、「Earnings Per Share」の略で、PERの算出や株主目線での成長性分析などに使う株式指標です。

EPSは、下記の計算式で算出します。

純利益÷発行株式数=EPS(円)

純利益を発行済株式数で割って計算することで、1株あたりの純利益を算出します。

PERの会計クイズ


以上を踏まえて問題です。
PERは業種ごとに平均値が大きく異なります。
下記の3つの業種のうち、最もPERの高い業種はどれでしょうか?

【図解】PERとは?株価の割安割高を測る株式指標をわかりやすく解説の会計クイズ

このクイズの解答は...
(下記のボタンを押して回答できます)

不動産業

医薬品業

卸売業


それでは正解の発表です。
正解は②医薬品業でした。


医薬品は、安定的に投資家からの人気も高く、PERの平均値が高いことで有名な業種です。
3つの業種を並べてもわかる通り、業種ごとにPERの平均値が大きく異なります。。
業種が異なればビジネスモデルや景気に対する弾力性は大きく異なり、その結果、投資家が期待する利益水準や成長性も変わってくるからです。

ここからはPERの目安についてを解説していきます。

PER(株価収益率)の目安


PERの考え方はシンプルで、PERの数値が低ければ低いほど、株価が割安であると判断できます。

しかし、PERの高低のみを見て終わるのではなく、後述する同業界比較時系列比較使う際の注意点などを踏まえて見ることで、より深い示唆を得ることができます。

PERの目安

PERの目安は15倍


それでは、PERはどの程度の水準が望ましいのでしょうか?

参考の1つとして、日経平均株価のPERが15倍と言われており、投資検討している会社のPERが15倍よりも低ければ割安、高ければ割高と簡易的に判断できます。

もちろん業種や業界によってPERの平均値が異なるため、参考の1つとして15倍という数値を覚えておくぐらいが望ましいでしょう。

PERの目安

PER(株価収益率)の使い方とは?


PERは、株価が割安か割高かを見ることができる指標です。

しかし、計算式に当てはめて株式指標を算出するだけでは、その数値が良いのか、悪いのかを判断することができません。
そのため、PERを使って分析する際は比較する必要があります。
PERを使う際は

  • 同業界比較
  • 時系列比較

の主に2つの比較をします。
PERの使い方

同業界比較


基本的に同業界の企業は事業内容やビジネスモデルが似ている場合が多くあり、数値に差がないことが多いです。

PERは業界によって平均値が異なるため、業界内での比較が必要になります。
一般的に、PERは今後高い成長が期待される業界ほど数値が高く、業績見通しが悪い不確実な業界ほど数値が低くなります。

したがって、日経平均株価のPERだけでなく同業界比較まで深堀することで、より正確に株価が割安かどうかを判断することができます。
PERの同業界比較

時系列比較


基本的に企業の事業内容が大きく変わることは多くありません。
そのため、過去と今のPERを比較することで、その会社の適正PERや特殊要因による異常値を発見することができます。

PERが低くなった場合は「なぜ低くなったのか?致命的な不祥事はないか?」などを考えることで、株価が割安か割高かを見分けることができます。
PERの時系列比較

PER(株価収益率)を使う際の注意点

PERを使う際の注意点は主に3つあります。

  • PERの計算に使う利益
  • 特別損益の影響
  • 指標が機能しないパターン


PERの計算には予想の純利益を使う

株式投資は会社の将来を見越して行うものです。
そのため、投資検討する際は、1株あたり純利益は1株あたり予想純利益を使うのが基本となります。

株価を1株あたり予想純利益で割ることで予想PERを求めることができ、株価が割安か割高かをより正確に判断することができます。
PERを使う際の注意点

PERは特別損益の影響を受ける

PERの計算で使う純利益は特別損益の影響を受けます。
特別損益とは、頻繁には発生しない特別な事象によって発生した損失・利益のことをいいます。
たとえば、火災の発生による損失や事業売却での利益などが当てはまります。

上記のような事象があった場合、純利益が例年よりも大きくブレる可能性があります。
したがって、PERを使う際は、特別損益の項目に注意する必要があります
PERは特別損益の影響を受ける

PERが機能しないパターン

PERが機能しないパターンは主に3つあります。

  • 景気悪化時
  • 利益変動が激しい会社
  • 赤字の会社


景気悪化時

1つ目は景気悪化時です。
景気が悪化すると利益が減少する可能性が高くなります。そのため、PERが割安でも将来の利益を見通すことができず、PERの数値を信用することができません。

利益変動が激しい会社

2つ目は利益変動が激しい会社です。
利益が安定しない会社は年によって利益にブレが発生するため、PERが割安でも次の年もPERが割安であるかどうかは分かりません。
景気悪化時と同様、将来の利益を見通すことができないため、PERの数値が機能しません。

赤字企業

3つ目は赤字の企業です。
赤字の企業の場合、1株あたり純利益がマイナスとなってしまうため、PERの数値がマイナスになってしまいます。
そのため、赤字の企業にはPERを使って投資判断をすることができません。

赤字の企業を分析する際はPERではなく、他の株式指標を使って投資判断しましょう。
PERが機能しないパターン

PER(株価収益率)の調べ方とは?

それでは実際の指標の調べ方です。
今回は有価証券報告書と決算短信を使ってPERの計算に必要となる数値を取りに行きます。

有価証券報告書からPERを計算する

有価証券報告書の、「1【主要な経営指標等の推移】」の欄には、PERのデータが数年分掲載されています。
PERの調べ方

「1【主要な経営指標等の推移】」の欄に、5年分のPERが掲載されているため、時系列での比較をすることもできます。
PERの調べ方

決算短信から予想PERを計算する

決算短信には1株あたり予想純利益が掲載されています。
そのため、株価を1株あたり予想純利益で割ることで予想PERを把握することができます。
PERの調べ方

PER(株価収益率)のまとめ

以上、PERの解説でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
同業界比較や時系列比較などを使用して、ぜひ企業分析をしてみてください!


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