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プラットフォームビジネスを徹底解説!マクアケとロコンドのビジネスがわかる!

プラットフォームビジネスを徹底解説!マクアケとロコンドのビジネスがわかる!

2022.6.29に更新

会計クイズとは、企業のビジネスモデルと財務数値を結びつけるトレーニングができるコンテンツです。

今回は、プラットフォームを運営する「マクアケ」と「ロコンド」の2社の比較問題です。
クイズを通じて、分析力やビジネスリテラシーを身に付けましょう!

会計クイズの登場企業紹介

最初に今回の登場企業の紹介です。

・マクアケ
・ロコンド

この2社は、どちらもプラットフォームビジネスを展開する企業です。
同じプラットフォームですが、それぞれサービス内容に違いがあります。

マクアケとは

マクアケは、プロジェクト実行者とサポーターをマッチングする「Makuake」を運営しています。

マクアケのビジネスモデル

マクアケの売上高のうち8割が、応援購入プラットフォームである「Makuake」で稼いでいます。

「Makuake」は、サポーター(一般顧客)が、プロジェクトに支払った応援購入額の20%を手数料として受け取るビジネスモデルです。

ロコンドとは

ロコンドは、靴とファッションの通販サイト「LOCONDO.jp」を運営しています。

ロコンドのビジネスモデル

ロコンドの売上高のうち8割が、「LOCOND.jp」を中心としたECモール事業で稼いでいます。

ECモール事業の「LOCOND.jp」の売上高は、受託販売型が約8割を占めています。
受託販売型とはブランドの代わりに商品を販売し、取扱高に対して手数料を受け取るというビジネスモデルです。

ZOZOTOWNも同じビジネスモデルを展開しています。

会計クイズ:問題

応援購入サービスのプラットフォームを運営する「マクアケ」と靴などのアパレルを扱うECプラットフォームを運営する「ロコンド」の2社の損益計算書のうち、マクアケの損益計算書はどちらかを予想してみてください。

プラットフォームビジネスを徹底解説!マクアケとロコンドのビジネスがわかる!の会計クイズ

このクイズの解答は...
(下記のボタンを押して回答できます)

選択肢①

選択肢②





会計クイズ:正解の発表

正解は選択肢①がマクアケの損益計算書でした。
今回も沢山の方にお付き合い頂きました。ありがとうございました。

それでは、解説していきます。
まずは、マクアケとロコンドのビジネスモデルの共通点から見ていきましょう!

共通点:ビジネスモデル

マクアケもロコンドも、プラットフォーム流通総額の一部を売上高とするビジネスモデルです。

マクアケは応援購入総額×手数料率が売上高となり、ロコンドは商品取扱高×手数料率が売上高となります。

そのため、マクアケとロコンドはプラットフォーム流通総額(応援流通総額、商品取扱高)を増やし、手数料率を上げることで売上高が大きくなります。

しかし、手数料率は簡単には上げることができません。
よって、マクアケもロコンドもプラットフォームの流通総額が、最重要指標となります。

共通点:売上原価

マクアケもロコンドもプラットフォーム流通総額×手数料率で稼ぐビジネスのため、売上原価があまりかかりません。よって、売上原価率が小さくなります。

共通点:広告宣伝費

プラットフォームビジネスは、プラットフォーム流通総額を増やすこと最重要指標になります。
プラットフォーム流通総額を増やすためには、プラットフォームを使う新規顧客の獲得が欠かせません。
よって、マクアケもロコンドも新規顧客の獲得ため、広告宣伝費を多くかける傾向にあります。

マクアケとロコンドの相違点

マクアケは0次流通市場で、ロコンドは1次流通市場でサービスを展開しているという違いがあります。

0次流通市場とは、量産前の新商品・新サービスを消費者に先行的に販売する市場のことです。
1次流通市場とは、すでに量産されている商品やサービスを消費者に販売する市場のことです。

補足:2次流通市場も存在します。1次流通市場が事業者から消費者に販売する市場で、2次流通市場が1次流通市場で消費者が購入した商品を他の消費者に販売する市場(いわゆる中古市場)のことです。

ロコンドは1次流通市場のプラットフォームを運営しています。
つまり、すでに量産されている商品の売り手と買い手をマッチングするプラットフォームです。

ではロコンドは、量産品を扱うブランドに対してどんな価値を提供することで、売上をあげているのでしょうか?

答えは「在庫管理」です。

ロコンドは、ブランドの代わりに物流を負担することで販売相手へ価値を提供しています。
そのため、物流費に当たる荷造運搬費がコストの中でも大きな割合を占めています。

マクアケは0次流通市場のプラットフォームを運営しています。
つまり、新商品の売り手と買い手をマッチングしています。

実際にマクアケのプロジェクトを見てみると、開発中の商品やこれから生産を始める商品の先行予約販売のプロジェクトがほとんどです。

ではマクアケは、新商品を企画するプロジェクト事業者に対して、どんな価値を提供することで、売上をあげているのでしょうか?

答えは「コンサルティング」です。

マクアケには、プロジェクトの魅力や応援購入金額の最大化をサポートするキュレーターと呼ばれる職業があります。彼らによる「コンサルティング」が、プロジェクトオーナーへの提供価値となります。

キュレーターがマクアケの売上高(流通総額)の拡大の鍵となっているため、マクアケは人件費の割合が高くなる傾向があります。

マクアケのビジネスにおいて、キュレーターが重要であることは、決算資料からも読み取ることができます。

マクアケは重視するKPIを複数開示しています。
各KPI間のつながりを読み解くと、「掲載開始数」が応援購入総額拡大の成長ドライバーであることがわかります。

では直近の掲載開始数をみてみましょう。

マクアケはコロナの影響もあり、掲載開始数が急拡大しました。
その結果、キュレーター1人あたりの担当件数が2年間で2倍になっています。
マクアケのビジネスでは、プロジェクト事業者へのコンサルティングが一番の価値です。
しかし、掲載開始数の急拡大に対してキュレーターの採用の進捗が悪いため、適切な人員数ではないことが記載されています。

以上より、マクアケのビジネスは、掲載開始数の拡大と同様にキュレーターの人数増加が重要であることがわかります。

キュレーター1人あたり担当件数が多すぎると、コンサルの質はどうしても下がってしまいます。その結果、プロジェクトの質ならびにプラットフォーム全体の質が低下する可能性があります。

したがって、マクアケの財務数値においては人件費率が下がっていることが良い傾向とは言えません。
適正な人件費率を見極める必要があります。

会計クイズ:解説のまとめ

最後にまとめです。
今回は、プラットフォームビジネスにおいて見るべきポイントや、マクアケとロコンドの各社が扱う商材によって提供している価値が違うことを解説しました。
決算数値を見ることで、身近に使用している店舗やサービスの実態を読み取ることができます。

以上、お付き合いいただきありがとうございました。
決算書や企業のビジネスについて少しでも興味を持っていただけましたら幸いです。

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