企業の経営戦略と、ビジネス数字を紐づけるトレーニング「会計クイズ」を通じて、ビジネスの裏側や儲けの仕組みを解説します。
本日のテーマは「書籍販売業」です。電子書籍と紙の書籍、さらには、新品と中古の違いも含めて書籍販売業のビジネスモデルの違いについてをクイズを通じて解説していきます。
会計クイズ:登場企業の紹介
最初に今回の登場企業の紹介です。
- パピレス(電子書籍)
- 文教堂グループホールディングス(新品書籍)
- ブックオフグループホールディングス(中古書籍)
各社ともに書籍販売を営んでいる共通点がありますが、それぞれの販売商品はもちろん、ビジネスモデルや商流は大きく異なります。
電子書籍販売事業のビジネスモデル:パピレス
電子書籍を販売するパピレスの商流です。主にユーザーから利用料を受け取り、その一部を出版社や著者に著作権利用料として支払います。
新品書籍販売事業のビジネスモデル:文教堂
主に新品の書籍を販売する文教堂グループホールディングス(以下文教堂)の商流です。出版社や取次から商品を仕入れ、その商品を消費者に販売します。
中古書籍販売事業のビジネスモデル:ブックオフ
主に中古の書籍を販売するブックオフグループホールディングス(以下ブックオフ)の商流です。
文教堂と似ていますが、決定的な違いは、商品の仕入れ先が一般消費者という点です。
会計クイズ:書籍ビジネス
以上を踏まえてクイズです。
「漫画読むならRenta」のCMでお馴染み、電子書籍サービスを展開するパピレスの2020年度の損益計算書はどれでしょう?
各社のビジネスモデルがどのようなコスト構造になるのかを予想して考えてみてください。
損益計算書の読み方を1からしっかり学びたい方には、下記の記事もおすすめです。