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【図解】財務レバレッジとは?企業の負債利用度を測る指標を分かりやすく解説

【図解】財務レバレッジとは?企業の負債利用度を測る指標を分かりやすく解説

2022.11.28に更新


この記事では企業分析を行う際に役に立つ経営指標の意味と使い方について解説します
図解を交えながら解説していきますので、ぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。

財務レバレッジとは?

企業が、どの程度負債を有効活用しているかを測定する指標である「財務レバレッジ」を解説します。
財務レバレッジとは
財務レバレッジはROEの構成要素でもあるため、下記の記事からROEもセットで理解することをお勧めします。
株主の投資効率を測定する指標「ROE」をわかりやすく解説。


さて、早速ですが、クイズです。
大手通信事業を運営する2社。ソフトバンクグループとKDDIのうち、財務レバレッジが大きい会社はどちらでしょうか?

【図解】財務レバレッジとは?企業の負債利用度を測る指標を分かりやすく解説の会計クイズ

このクイズの解答は...
(下記のボタンを押して回答できます)

ソフトバンクグループ

KDDI






それでは正解の発表です。
正解はソフトバンクグループです。
ソフトバンクグループの財務レバレッジは4.7倍に対して、KDDIは2.2倍です。
つまり、ソフトバンクグループの方が、負債の利用度が高いことがわかります。

ここからは、財務レバレッジの計算方法や、実際の使い方についてを解説していきます。

負債の利用度を測る指標

財務レバレッジとは自社の資産が自己資本の何倍となるかを示す指標です。
負債の利用度が増えるにつれて、運用可能な資産総額が大きくなります。
従って、自己資本よりも総資産の金額が大きくなるにつれて、財務レバレッジも大きくなります。
財務レバレッジとは

財務レバレッジは総資産と自己資本を比べて算出

財務レバレッジは、下記の計算式で算出します。

総資産÷自己資本=財務レバレッジ(倍)

自己資本の何倍の大きさの総資産を事業に投じているか負債をどの程度利用しているかが分かります。

財務レバレッジと自己資本比率の違いは?

財務レバレッジと関連した指標に自己資本比率という指標があります。
この2つの指標はどのような違いがあるのかを順を追って解説します。

自己資本比率は企業の安全性を測る指標

自己資本比率とは、総資産から返済義務のない自己資本の割合を表す指標です。
この指標を使うことで企業の安全性を見ることができます。
自己資本比率とは

負債の効率性を測る場合は財務レバレッジを利用する

それぞれの指標の使い分けは以下の通りです。

  • 負債の効率性を測る場合:財務レバレッジ
  • 企業の安全性を測る場合:自己資本比率


企業分析を行う際はこの点を押さえておきましょう。

財務レバレッジの基本的な考え方は?

財務レバレッジが低い場合は負債の利用度が少ない状態です。
逆に、財務レバレッジが高い場合は負債を多く借りている状態です。

一般的には、財務レバレッジが高い企業ほど負債の金額も大きくなります。
そのため、返済や利息の支払いが必要となり、その結果、多額に現金が支出する傾向にあります。
しかし、財務レバレッジが高いからといって必ずしも悪いというわけではありません

財務レバレッジを高めるメリットとデメリットについてを簡単な事例を含めて解説します。
財務レバレッジの基本的な考え方

財務レバレッジの事例

財務レバレッジの効果を事例で解説します。
今回は、下記の2つのケースを比較して見ていきましょう。

  • ケース①:自己資金のみで不動産を買う場合
  • ケース②:自己資金と借入で(財務レバレッジを高めて)不動産を買う場合


2つの事例を比べると、財務レバレッジを高めたケース②の方が、より多くの不動産を購入できることが分かります。
財務レバレッジの事例

資産が50%値上がりした場合

ケース①と②共に、保有している資産が50%値上がりした場合を見ていきます。
自己資金のみで不動産を買ったケース①では利益が50万円発生します。
一方、財務レバレッジを高めたケース②では100万円の利益が発生します。

この事例からもわかる通り、財務レバレッジを高めると同じ値上がり率でもリターンが大きくなるというメリットが得られます。

資産が50%値下がりした場合

次は、ケース①と②共に、保有している資産が50%値下がりした場合を見ていきます。
自己資金のみで不動産を買ったケース①では損失が50万円発生します。
一方、財務レバレッジを高めたケース②では100万円の損失が発生します。

この事例からもわかる通り、財務レバレッジを高めると同じ値下がり率でも損失額がより大きくなるというデメリットも存在します。

負債利用度のコントロールが重要

財務レバレッジを高めることは自己資金では購入できない高額の資産運用が可能となります。
その結果、値上がりした場合には、負債を利用しない場合に比べリターンも大きくなります。
しかし、値下がりした場合には、損失も倍になって返ってくる結果となります。

つまり、重要なことは、状況に応じて負債をコントロールすることです。
財務レバレッジの事例

財務レバレッジの調べ方とは?

実際の公開情報から、財務レバレッジの調べ方を紹介します。
今回は有価証券報告書を使い、財務レバレッジの計算に必要となる数値を取りに行きます。

有価証券報告書から財務レバレッジを計算する

有価証券報告書の、「1【主要な経営指標等の推移】」の中から、次の項目を取得します。

  • 総資産額
  • 純資産額

財務レバレッジの調べ方

これらの数値をもとに、財務レバレッジを計算することが可能です。
さらに分解して調べる場合には、経理の状況に掲載されている財務諸表まで見に行くと良いでしょう。
財務レバレッジの調べ方

財務レバレッジのまとめ

以上、財務レバレッジの解説でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
指標を比べ差が出ることが分かったら、次はその原因がどこにあるのかを調べることで、より深い企業分析を行うことができます。
ぜひ参考にしていただけると幸いです。

関連指標として、 ROAやROEがあります。
まずは負債を考慮しないROAの使い方からセットで押さえることをお勧めしています。
投資効率を測定する収益性の指標「ROA」をわかりやすく解説。

また、簿記の学習に興味がある方は、下記の記事もおすすめです。


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