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【図解】ビジネスモデルの変更を数字で読み解く!Adobeを時系列比較から徹底解説!

【図解】ビジネスモデルの変更を数字で読み解く!Adobeを時系列比較から徹底解説!

2022.11.11に更新

企業のビジネスモデルと財務数値を結びつける会計クイズ。
1日1問挑戦して、ビジネス知識を身に付けましょう。

今回は、「Illustrator」や「Photoshop」で有名なAdobeの時系列比較問題です。
この記事では、時系列分析からAdobeの変遷を数字を使って解説します。

会計クイズ:登場企業紹介

最初に今回の登場企業の紹介です。
Adobe

Adobeのサービスとセグメント別売上高

Adobeのセグメント別売上高を見ると、PhotoshopなどのCreative Cloud約60%を占めておりメイン収益源であることが分かります。

他にもマーケティング領域のDigital ExperienceやPDFの作成・編集などのDocument Cloudも展開しています。
Adobeのサービス

Adobeの売上高推移

売上高推移を見ると、2012年に売り切り型からサブスク型への転換で売上高は右肩上がりに急成長しています。
Adobeの売上高推移

会計クイズ:問題(Adobe)

以上を踏まえてクイズです。
「Illustrator」や「Photoshop」でおなじみAdobeの2021年度の貸借対照表はどちらでしょう?
Adobeの約15年間の変遷がどのようにコスト構造に変化があるかを予想して考えてみてください。

貸借対照表について詳しく知りたい方は、下記の記事もおすすめです。

【図解】ビジネスモデルの変更を数字で読み解く!Adobeを時系列比較から徹底解説!の会計クイズ

このクイズの解答は...
(下記のボタンを押して回答できます)

選択肢①

選択肢②





会計クイズ:正解の発表

正解は選択肢①がAdobeの2021年度の貸借対照表でした。
お付き合い頂き、ありがとうございました。
会計クイズ:正解発表


他の時系列分析の事例にも興味がある方はこちらもお勧めです。
時系列分析の会計クイズ。決算書からビジネスモデルの変更を読み取ろう。

Adobeの2006年から2021年にかけて変化したのは?

それではここから解説です。
Adobeの2006年から2021年の変遷についてを数字を使って追っていきます。

Adobeの貸借対照表の変化内容とポイント

Adobeの貸借対照表の変化ポイントは主に2つあります。
流動負債
固定負債と固定資産
なぜこのように変化したのかAdobeの戦略とともに見ていきましょう。
Adobeの貸借対照表の変化ポイント

Adobeの戦略①:サブスクリプションへの移行

Adobeとは

Adobeとは、イラスト制作や画像編集ソフトなどのクリエイター向けツールを提供する企業です。
Adobeとは

Adobe買い切りからサブスクに転換し急成長

2009年度まではセグメントにProduct(売り切りモデル)とService&Supportのみの記載でした。

しかし、2010年度からSubscriptionが連結売上高の10%を超え、1セグメントとして開示されました。
Adobe:2010年度

翌期の2011年度第2四半期に、主力商品「Creative Suite」にもサブスクモデルを導入しています。
ユーザーにとっては初期費用がかからないため、新規ユーザーの獲得に貢献しました。
Adobe:2011年度

最新バージョンへの移行を容易にすることが既存ユーザーを惹きつけたことを背景に、2012年度第2四半期にクラウド型のサブスクサービス「Creative Cloud」リリースしました。
Adobe:2012年度

その結果、一時は売上が下がるもその後、右肩上がりに急成長を遂げました。
Adobeの売上高推移

サブスク移行により、繰延収益が増加

サブスクリプション収益の成長に伴い、繰延収益も大幅に増加しています。
Adobeの繰延収益

繰延収益(負債)とは、サービス提供が完了していないにもかかわらず代金を前受けしているときに、当期の提供サービスに該当しない分についてを翌期に繰り延べるための勘定科目のことをいいます。
繰延収益とは

Adobeの戦略②:マーケティング領域の拡大

Creative Cloudに加え、マーケティング領域のサービス展開

AdobeはCreative領域が主力ですが、マーケティング領域のDegital Experienceも1/4を占めています。
Adobeのマーケティング領域の拡大

Creative領域であるコンテンツの制作だけでなく管理や収益化までサポートすることで顧客へ付加価値の高いサービスを提供できるようになるため、マーケティング領域のサービスを展開し始めました。
Adobeのマーケティングサービスを提供する理由

買収による成長も

Adobeはマーケティング領域を買収により拡大させています。
Adobeのマーケティング領域の成長戦略

マーケティング領域拡大のための大型買収が多い結果、のれんが大幅に増加しています。
Adobeの買収による成長

また、買収のための資金を主に長期借入金で調達しています。
Adobeの買収のための資金調達

会計クイズ:まとめ

最後に、貸借対照表の変化ポイントをまとめると
流動負債:サブスクモデルの成長により繰延収益(負債)が増加したため
固定負債と固定資産:主にマーケティング領域の成長のための買収でのれんと長期借入金が増加したため
でした。

Adobeの約15年間の変遷がコスト構造にどのような変化を与えるかを決算数値を見ることによって読み取ることができます。
Adobeの貸借対照表の変化ポイント

以上、今回のクイズの正解は、選択肢①がAdobeの2021年度の貸借対照表でした。
会計クイズ:正解発表

お付き合いいただきありがとうございました。
決算書や企業のビジネスについて少しでも興味を持っていただけましたら幸いです。

決算書の読み方や企業のビジネスモデルを学びたい方は、アプリ「Funda」もぜひ触ってみてください!
1日5分から学ぶことができます。


<この分析記事の出典データ>
Adobe IR

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