この記事では、企業の儲けの仕組みについてを図解を通じてわかりやすく解説します。
今回は、テレビ業界がテーマです。
テレビ放送局がどのように利益を生み出しているかを、数字を使って解説します。
会計クイズ:テレビ業界
登場企業紹介
最初に今回の登場企業の紹介です。
- 日本テレビ放送網
- TBSテレビ
- テレビ東京
上記の3社は、すべてメインの収入源が地上波放送収入の会社(テレビ局)です。
テレビ放送局のビジネスモデル
テレビ局の代表的なビジネスモデルについて紹介します。
テレビ局は、番組の隙間などに入れるCM枠(広告枠)を広告代理店を通して広告主に販売して広告収入を得ます。
広告収入(CM枠)には、2つの種類があります。
タイム収入とスポット収入と呼ばれるものです。
タイム収入は、1つの番組の放送時間の途中で放送する広告から得られる収入
スポット収入は、番組間や特定の番組と関係なく放送する広告から得られる収入
会計クイズ:ヒント
ここからは、問題を解く上でのヒントを紹介します。
問題を解くうえで、重要になる点をまとめています。
テレビ放送局の経営指標:視聴率
各社の個人視聴率の順位を比較すると、全時間帯で下記のようになります。
- 日テレ 1位
- TBS 3位
- テレビ東京 5位
テレビ放送局の経営指標:収入額
次は、各社の収入の内訳(2020年度)についてを紹介します。
①日本テレビ放送網
放送収入2,268億円
そのうち、タイム収入1,210億円、スポット収入1,057億円
②TBSテレビ
放送収入1,483億円
そのうち、タイム収入784億円、スポット収入698億円
③テレビ東京
放送収入665億円
そのうち、タイム収入436億円、スポット収入229億円
上記のようになっており、視聴率が高いほど放送収入も大きくなる傾向にあります。
テレビ放送局の経営指標:番組制作費
最後に、各社の番組制作費の金額を比較してみます。
- 日本テレビ 884億円
- TBSテレビ 884億円
- テレビ東京 317億円
日本テレビとTBSテレビは、放送収入に違いがありつつも、番組制作費に差がないことが読み取れます。
会計クイズ:テレビ放送局の比較問題
以上を踏まえて会計クイズです。
個人視聴率3位のTBSテレビの損益計算書はどれでしょう?
各社のビジネスモデルがどのような財務数値になるのかを予想して考えてみてください。
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