図解でわかる株式投資の教科書①|株って何か知っていますか?
2024.4.29
この記事では、「資産運用や株式投資に興味はあるのだけど、何からはじめればいいのかわからない」という方向けに、初心者の方が必ず知っておかなければならない株式投資のルールや学習方法、情報収集の方法についてを図解で解説します。
全10回の連載記事ですが、1記事あたり5分で読み終わるボリュームで作成しています。
1日5分ずつ、株式投資の基礎についてを知識を深めて頂けますと幸いです。
目次
株式投資の仕組みとルールを知ろう
いきなりですが、皆さんに質問です。
「株」の意味を知っていますか?
「株を始めた」とか「株で儲けた」などと、普段から何気なく使っている方が多いでしょう。
しかし、その意味を理解している人や説明できる人は、意外と少ないのではないでしょうか。
そこで、この記事では、「株とはそもそも何か?」についてをご紹介します。
株とは?
「株」を一言で表すと、「出資の証明書」です。
私たちが耳にする「株式会社」は、投資家から集めたお金を使ってビジネスを行い、利益を生み出す存在です。
そして、会社が生み出した利益を、出資してくれた投資家たちに分配する仕組みとなっています。
利益を分配する際に出資した証明を残しておかなければ、「誰が利益の配分を受ける権利を持っているのか」がわかりません。
そこで、出資してくれた投資家に、証明書として「株」を発行していました。
これが、「株」の正体です。
株式投資で得られるものとは?
株式投資で得られるものは、最大で5つあります。
- ①株価の値上がり益
- ②配当金
- ③株主優待
- ④経営への参加権
- ⑤保有資産の分配権
イメージしやすいのは、
①株価の値上がり益
②配当金
③株主優待
でしょうか。
株式投資では、基本的にこの3つを狙って投資していくので、「自分だったら、どれを狙いたいか」を考えてみてください。
株の歴史は?
株の仕組みが登場したのは、大航海時代のヨーロッパで、1600年ごろと言われています。
また、日本で初めての株式会社「日本郵船」が作られたのは、1893年のことでした。
当然、パソコンなどは存在しておらず、株券は紙製です。
この紙の株券は、日本においては2008年まで取引できましたが、2009年以降は電子化された株券を取引するようになりました。
なお、電子化された株券は、証券保管振替機構(ほふり)や証券会社などで管理されています。
株券を実物として持つことができなくなったので、「本当に株主になれたのか?」や「株主の権利を使えるのか?」と不安になる方がいらっしゃいます。
結論を言うと、心配無用です。
むしろ、電子化されたことによって、株主の管理が正確に行われるようになりました。
株主の権利は?
株主には3つの権利があります。
株主の権利①残余財産分配請求権とは?
1つ目が「残余財産分配請求権」です。
これは、会社が解散した時に、残った資産を分配してもらえる権利となります。
上場企業が解散することは、現代社会ではあまり多くはありません。
万が一解散することになった場合は、この権利を使って会社の資産を分けてもらえます。
株主の権利②剰余金分配請求権とは?
2つ目が「剰余金分配請求権」です。
これは、会社が稼いだ利益を分配してもらえる権利となります。
いわゆる「配当金」は、この権利のもとで配られています。
株主の権利③議決権とは?
3つ目が「議決権」です。
これは、株主総会に参加できる権利となります。
株主総会では、会社の経営方針などが議論・決定されます。
つまり、株主は株主総会で会社の経営方針に意思表示できる権利を持っているのです。
したがって、株主になることは会社のオーナーになることと同じと言えます。
株式投資をする際には、ぜひこの意識を忘れないようにしてください。
はじめての株式投資:まとめ
今回の記事のポイントは、以下の3つです。
①株は会社に対する出資の証明書
②株主になると、会社の経営方針に意思表示できる
③株を買う=会社のオーナーになる
株式投資をはじめる前に、まずはこれだけは覚えておいてくださいね。
次回はより踏み込んだ内容についてを解説します。
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