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学習サービスの比較からDuolingoのビジネスモデルを徹底解説

2024.4.29

学習サービスの比較からDuolingoのビジネスモデルを徹底解説

会計クイズとは、企業のビジネスモデルと財務数値を結びつけるトレーニングができるコンテンツです。

今回は学習サービスを展開する「Duolingo」「東京個別指導学院」「レアジョブ」の3社の比較問題です。

クイズを通じて、分析力やビジネスリテラシーを身に付けましょう!

会計クイズ:登場企業紹介

最初に、今回の登場企業の紹介です。

  • Duolingo
  • 東京個別指導学院
  • レアジョブ

この3社は学習サービスを展開しているという共通点がありますが、サービス形態がそれぞれ異なります。

3社の特徴


Duolingo:事業内容と特徴

Duolingoは、無料の外国語学習アプリ「Duolingo」を運営しています。

累計ダウンロード数は5億を超えています。

Duolingo

Duolingoのメインの売上高は、有料会員からの定額課金と広告収入です。

Duolingo ビジネスモデル

Duolingoの有料プランでは、広告オフや制限なしで学習を進める機能が搭載されています。

Duolingo 有料プラン


東京個別指導学院:事業内容と特徴

東京個別指導学院は、関東と関西を中心に個別指導の学習塾を運営しています。

全国で約300近くの教室を展開しています。

東京個別指導学院


レアジョブ:事業内容と特徴

レアジョブは、オンライン英会話サービスを展開しています。

1レッスン142円から受講することができます。

レアジョブ


会計クイズ:問題

学習サービスを展開する「Duolingo」、「東京個別指導学院」、「レアジョブ」3社のうち、無料の外国語学習アプリ「Duolingo」を運営しているDuolingoはどれかを予想してみてください。

タップで回答を見ることができます

1

選択肢①

2

選択肢②

3

選択肢③

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会計クイズ:正解の発表

正解は選択肢③がDuolingoでした。

お付き合い頂き、ありがとうございます。

それでは、会計クイズの解説に移ります。

まずは3社の相違点を比較してみましょう。


3社の特徴

今回の3社のビジネスのうち、Duolingoがアプリ、東京個別指導学院は学習塾、レアジョブはオンライン英会話を展開しています。

それぞれのビジネスの特徴が損益計算書にどのように反映されるかを解説していきます。


Duolingo:ビジネスモデル

まずは、Duolingoから見ていきます。

Duolingoは、無料の外国語学習アプリ「Duolingo」を運営しています。

累計ダウンロード数は5億を超えています。

Duolingoのメインの売上高は、有料会員からの定額課金と広告収入です。

Duolingoの重要指標である月間アクティブユーザー数は約4,000万人います。

そのうちの約6%が有料会員になっています。

Duolingoの特徴として、学習を気軽に開始できる体験設計やモチベーションを高めるゲーム性などがあります。

この機能が約4,000万もの月間アクティブユーザーを得ている大きな要因です。

アプリ教育のため売上原価はアプリの運営費のみで構成されています。

特にアプリ決済の支払手数料が大半を占めています。

ユーザーエンゲージメントや顧客満足度を高めるために機能改良にかかる研究開発費へ多額の投資をしています。

以上を踏まえて、損益計算書を見ると、

多額の投資で大きな損失を出していますが、サブスクによる前受収益で営業CFはプラスです。


東京個別指導学院とレアジョブの売上原価

東京個別指導学院とレアジョブはともに「講師」が顧客に教えます。

そのため、講師への報酬がサービス原価として計上されます。

この2社を比較すると、売上原価率に差があります。

なぜ売上原価率に大きな差があるのかを各社のビジネスモデルとともに解説していきます。


東京個別指導学院:ビジネスモデル

東京個別指導学院は、関東と関西を中心に個別指導の学習塾を運営しています。

全国に約300近くの教室を展開し、サービスを提供しています。

東京個別指導学院の売上原価には、家賃などの教室運営費が計上されています。


レアジョブ:ビジネスモデル

レアジョブは、オンライン英会話サービスを展開しています。

1レッスン142円から受講することができます。

オンラインでのサービス提供のため、教室は保有していません。

レアジョブの売上原価の内訳は、講師への報酬が大半を占めています。

したがって、売上原価率の差は主に教室かオンラインかの違いが要因でした。


まとめ

今回は学習サービスを展開する3社のビジネスモデルの特徴を解説しました。

決算数値を見ることで、身近に使用しているサービスの実態を読み取ることができます。

以上、正解は選択肢③がDuolingoでした。

企業のビジネスモデルを学ぼう

以上、今回の問題の解答解説でした。

財務数値とビジネスモデルをセットで追っていくと、非常に有用な示唆を得られることが少なくありません。

1人でも多くの人に決算書を読む面白さが伝わりますと幸いです。

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<この分析記事の出典データ>

Duolingo IR

東京個別指導学院 IR

レアジョブ IR

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この記事を書いた人

著者:大手町のランダムウォーカー

大手町のランダムウォーカー

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トータルSNSフォロワー20万人の会計インフルエンサー。著書の『世界一楽しい決算書の読み方』はシリーズ累計30万部突破。

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