Funda Navi
バナー広告

会計クイズ

決算書の読み方

学習コンテンツ

勉強会情報

【図解】売上高成長率とは?企業分析必須の伸び率の読み方を徹底解説

【図解】売上高成長率とは?企業分析必須の伸び率の読み方を徹底解説

2022.10.28に更新

この記事では企業分析を行う際に、役に立つ売上高成長率(伸び率)の意味と使い方について解説します。
実際の企業事例を入れながら解説していきますので、ぜひ最後まで読んでいただけますと幸いです。

売上高成長率(伸び率)とは

売上高成長率(英語:Sales Growth Rate)とは、基準年度と当年度の売上高を比較することで企業の成長性を表す経営指標です。
売上高の成長を数値で表すことで、自社の成長性を客観的な数値として把握することが可能となります。その結果、時系列での比較はもちろん、同業他社の平均値とも比較することが可能となります。

売上高成長率(伸び率)の計算式

売上高成長率は、一般的には、下記の計算式で算出します。

(当年度売上高÷基準年度売上高‐1)×100=売上高成長率(%)

企業によって成長率の計算方法が異なる場合もあるため、その都度、計算の前提を確認することが重要です。
売上高成長率とは

なぜ売上高の成長が重要なのか

売上高成長率は、基準年度の売上高と当年度の売上高を比較し、どの程度売上高が成長しているかを判断する成長性の指標です。

売上高は利益の源泉であるため、売上高が増加すればするほど、後々に稼得する利益も拡大すると考えられます。
さらに、企業の継続的な成長に必要となる広告宣伝費や人件費等に投下できる金額も売上の成長と共に拡大します。従って、売上高の成長は、今後の企業の拡大を予測する際に非常に重要な情報となります。

売上高成長率(伸び率)の企業分析への応用

売上高成長率をさらに一歩進んだ使い方を紹介します。
売上高成長率はあくまで指標で、売上高の成長角度を表しているにすぎません。

従って、売上高成長率を計算して終わるのではなく、「何が伸びているのだろうか?」「それは今後も伸びるのだろうか?」と深掘りして考える必要があります。

収益構造を分解して確認する

売上高成長率の数値から、企業分析に役立つ示唆を得るためには、企業の売上高を分解することが重要となります。


売上高成長率だけを見ても何が原因でその成長率となっているかを読み取ることは困難です。従って、売上高を構成する要因を分解、どの要因が成長のしているのか?また、その成長は今後も続くのか?を合わせて検討しましょう。

売上高成長率(伸び率)の測り方

売上高成長率は、企業の成長性を見る上で重要な指標です。
しかし、ただ計算式に当てはめて売上高成長率を算出するだけでは、その数値が良いのか悪いのか判断することができません。
そこで、売上高成長率を使用する際には、必ず比較対象を用意する必要があります。

売上高成長率(伸び率)の比較方法


売上高成長率の比較対象は、下記の2つとなります。
・競合企業の成長率
・市場全体の成長率

分析対象の企業が仮に売上高が成長していたとしても、競合企業がそれ以上に成長していた場合には、市場のシェアを奪われていることを意味します。
また、分析対象の企業の成長率と比較して、所属する市場がそれ以上に成長していた場合も同様です。

このように成長率が良いのか、悪いのかを判断するためには、競合他社や市場全体との比較が重要となります。
売上高成長率の使い方

売上高成長率(伸び率)を見る際の注意点

売上高成長率を使う際に、注意してみておくべき点があります。
これは、売上高成長率のみならず、成長企業を見る際にはセットで確認しておくべき内容です。

成長性と安全性はセットで確認

企業が急激な成長をすればするほど、安全性の指標が悪化してしまう可能性が高くなります。
‍なぜなら、企業を成長させるフェーズでは、経営者は多少のリスクを許容して動く事が少なくないからです。
従って、成長性と安全性はセットで確認する必要があります。

特に注目したい科目は、企業の売上高を成長させる際に関係の深い「棚卸資産」「売上債権」「借入金」等の金額です。
売上高成長率を見る際の注意点
下記では、それぞれがどのように成長性に関係するかを解説します。

売上高成長率とセットで棚卸資産を確認

通常、企業が売上をあげるためには販売する商品が必要です。
そのため成長フェーズにおいて、多めに製品を製造したり商品を仕入れることも多く、その結果、棚卸資産が一時的に増加することがあります。

製造または仕入れた商品が増加したとしても、すべて販売できるのであれば問題ありません。
注意しなければならないポイントは、需要予測を見誤り商品が売れずに、棚卸資産として企業に滞留してしまった場合です。
現金化の難しい資産を抱えているという状況にあるため、経営効率が悪化してしまう可能性があります。

売上高成長率とセットで売上債権を確認

売上高と同時に売上債権が急激に増加している場合には注意が必要です。
売上債権とは、販売代金を回収する権利です。

会計上は商品やサービスを販売した時点で売上になります。しかし売上債権を使って取引している場合、その売上の全てを現金で回収できるとは限りません。

例えば、厳しいノルマを課せられた営業担当が、ノルマ達成のために支払い能力の無い企業に無理やり販売したとします。もし仮に販売先が倒産した場合、売上高は計上されるも、売上債権は回収出来ないということが起こります。
そのため、売上高と同時に売上債権が急激に増加している場合には、その売上債権が回収できるかどうかを考えなければいけません。

売上高成長率とセットで借入金を確認

最後に、借入金の増加です。

企業が成長するフェーズでは、当然投資の原資が必要となります。
その原資として多額の借入金が使用されるケースがあります。
借入金を使って企業を成長させるというのは王道的な経営手法のため、借入金が悪ということではありません。
しかし、時に必要以上に借り入れ、無理な投資を行うケースがあります。

そのため、売上高の成長性や企業の体力に見合った借入額となっているか、また今後返済することが可能な範囲の借入額となっているかを把握する必要があります。

売上高成長率(伸び率)の調べ方

それでは実際の指標の調べ方です。
今回は有価証券報告書を使って売上高成長率の計算に必要となる数値を取りに行きます。

有価証券報告書の第一部【企業情報】の中の、第1【企業の概況】に企業の財務数値数年分のデータが掲載されています。

「1【主要な経営指標等の推移】」を見ると、売上高のデータが数年分掲載されています。
その数値をもとに売上高成長率を計算することができます。

有価証券報告書と売上高成長率
有価証券報告書と売上高成長率

売上高成長率のまとめ

以上、指標の解説でした。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
指標を比べ差が出ることがわかったら、次はその原因がどこにあるのかを調べることで一歩深堀した企業分析を行うことができます。ぜひ参考にして頂けると幸いです。

また、簿記の学習に興味がある方は、下記の記事もおすすめです。


もっと財務諸表を学びたい、財務スキルを身につけたい、企業のビジネスについて知りたいという方は、「Funda」で学びませんか?
どこよりもわかりやすく「財務」や「会計」が学べます。早速、下記の画像をクリックして学習を始めよう!

Funda Navi
トップ記事一覧勉強会情報