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この記事では、「資産運用や株式投資に興味はあるのだけど、何からはじめればいいのかわからない」という方向けに、初心者の方が必ず知っておかなければならない株式投資のルールや学習方法、情報収集の方法についてを図解で解説します。 全10回の連載記事ですが、1記事あたり5分で読み終わるボリュームで作成しています。 1日5分ずつ、株式投資の基礎についてを知識を深めて頂けますと幸いです。 ＜第１回から読みたい方はこちらをクリック↓＞ 【株式投資の教科書①】株って何か知っていますか？ <a href="https://navi.funda.jp/article/kabu_start_1"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/46a986b32dba4009a55b4fea20a35a69/%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%AB%E2%91%A0%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%EF%BC%9A%E2%91%A0%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%81%BF%E3%82%92%E8%A7%A3%E8%AA%AC.png?w=960&amp;h=540" alt=""></a> <h2 id="h348b2612bb">投資で損をする原因を知ろう</h2> 今回のテーマは「株式投資で損をする原因」です。 これまでの勉強で、株式投資で利益を得る方法を学びました。 勝つ方法を学ぶことは大事ですが、それと同じくらいに負ける方法を学ぶことも大事なことです。 ぜひこの記事を最後まで読んで、負けない投資家になりましょう！ <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/56d28f7c60de4c67a21f613af2bc67bb/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A6%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%81%A6%E3%82%99%E6%90%8D%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8E%9F%E5%9B%A0_1.jpeg" alt=""> <h2 id="he2b17046b3">株式投資で損する４つの原因</h2>株で損をしてしまう原因のうち、代表的なものは次の4つです。 <ul><li>①株価が下がる</li><li>②信用取引を行う</li><li>③手数料</li><li>④税金</li></ul><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b87d16954fa641d39b7c6f37f2c53fa1/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A6%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%81%A6%E3%82%99%E6%90%8D%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8E%9F%E5%9B%A0_2.jpeg" alt=""> それぞれ紹介します。 <h3 id="h31d9c0fdb5">①株価が下がる</h3>買った値段よりも株価が下がれば、その差額が損失となります。 これは損をする要因の中で、最もわかりやすいものではないでしょうか。 株価が下がる要因は、<a style="color:#1155cc" href="https://navi.funda.jp/article/kabu_start_5" target="_blank" rel="noopener noreferrer">【株式投資の教科書⑤】株価が上がる理由と下がる理由って知っていますか？</a>で紹介した通りです。 株価が下がったら、まずはこの記事を参考にして原因を特定しましょう。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/04019e6136e9460ba2f20dd353869ea2/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A6%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%81%A6%E3%82%99%E6%90%8D%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8E%9F%E5%9B%A0_3.jpeg" alt=""> <h3 id="heabeaf2426">②信用取引を行う</h3>株の取引には、現物取引と信用取引の2種類が存在します。 現物取引とは、10万円の資金で10万円分の株式を購入するような取引です。 一方で信用取引とは、10万円の資金を使って証券会社から20万円の借金をし、30万円分の株式を購入するような取引です。 両者の違いは、借金の有無です。 信用取引は証券会社から借金をし、自分の元手よりも多くのお金を投資できます。 そのため、株価が上昇すれば、大きな利益を得ることができるメリットがあります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9c9dece19dc34d88ac92eb24f18e1c1d/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A6%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%81%A6%E3%82%99%E6%90%8D%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8E%9F%E5%9B%A0_4.jpeg" alt=""> しかし、株価が下がった場合は、損失が大きくなるどころか、元手がゼロになったり、借金を抱えたりするリスクが出てきます。 例として、下のスライドのように、1,000円で買った株が500円に下がったとしましょう。 現物取引で、10万円の資金をこの株に投じた場合、100株買うことができます。 株価が500円に下がったとすると、この際の損失は「-500円×100株＝-5万円」となります。 信用取引で、10万円の資金を使って証券会社から20万円を借り、合計30万円を使って投資する場合を考えます。 このとき、300株買うことができます。 同じように株価が500円に下がったとすると、この際の損失は「-500株×300株＝-15万円」となります。 このように、信用取引の方が大きな損失を抱えていることがわかります。 さらに損失は15万円となっており、元手の10万円を5万円もオーバーしています。 この場合、証券会社に15万円の返済をしなければなりません。 元手の10万円では不足してしまうので、追加で5万円を入金する必要があります。 このように、信用取引は上手くいけば資産を大きく増やしてくれますが、株価が下がると損失が大きくなり、借金を抱える場合があるのです。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2af354f321e4439697faff88b7ee5f3d/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A6%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%81%A6%E3%82%99%E6%90%8D%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8E%9F%E5%9B%A0_5.jpeg" alt=""> 信用取引のリスクコントロールはかなり難しいです。初心者の方は、信用取引には手を出さず、現物取引から始めましょう。 <h3 id="hebcd4e38d6">③手数料</h3>株の取引では、証券会社に対する手数料が発生します。 手数料が高い証券会社を使っていたり、自分の投資スタイルに合わない手数料プランに登録していたり、取引回数が多かったりすると、手数料の負担が重くなってしまいます。 特に、取引回数が非常に多い場合は、取引で得た利益を上回る手数料を支払わなければならないこともあるでしょう。 株式投資をする際は、手数料を無駄に支払っていないかを確認してください。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2bbaa240a1e740dd93328eabb74bf3aa/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A6%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%81%A6%E3%82%99%E6%90%8D%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8E%9F%E5%9B%A0_6.jpeg" alt=""> <h3 id="h201e3c5b38">④税金</h3>株式投資では、得た利益や配当金に対して「20.315％」の税金が課されます。 10万円の利益が出た場合、2万3,150円が税金として徴収されるので、意外と影響が大きいです。 税金を納めることは、日本国民の義務でもあります。 納税自体が損なのではなく、税金を支払うタイミングを間違えると、投資の「機会損失」が発生することに注意が必要です。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/45605749bebf42c087a47b563bea1551/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A6%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%81%A6%E3%82%99%E6%90%8D%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8E%9F%E5%9B%A0_7.jpeg" alt=""> ここで、税金と株取引の関係を見てみましょう。 例えば、同じ銘柄を何度も売り買いする場合を考えましょう。 下のスライドのように、1,000円で買って2,000円で一旦売却し、その後に買い直すとします。 2,000円で売却したとき、売却代金の20万円から税金が約2万円引かれるため、手元に入ってくるお金は約18万円となります。 再びその株を買い戻す場合、20万円の資金が必要なので、不足分の2万円を入金するまでは株が買えません。 もし、この間に株価が上昇してしまうと、さらに追加の資金が必要ですし、その間の値上がり益を手に入れることができなくなります。 このように、取引回数が多くなると、その都度税金を支払うことになります。手元の資金が支払った税金の分だけ減ってしまうので、投資の効率が悪くなってしまうのです。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/eee395e2b10745a5950e49ead9d80444/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A6%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%81%A6%E3%82%99%E6%90%8D%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8E%9F%E5%9B%A0_8.jpeg" alt=""> <h2 id="h183f3fd525">株式投資で損する原因：まとめ</h2>以上、株で損する4つの原因をご紹介しました。 下にチェックリストを用意したので、実際に株式投資をする際に使ってください。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/da628a9b51da47f5bfdccb1216b5551f/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A6%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%81%A6%E3%82%99%E6%90%8D%E3%81%99%E3%82%8B%E5%8E%9F%E5%9B%A0_9.jpeg" alt=""> 今回もお付き合い頂きありがとうございました。 この記事を読んで、株式投資のハードルが少しでも下がったら幸いです。 記事の感想等をSNSなどで頂けますと大変励みになりますので、ぜひ教えて下さい！ 次回の記事はこちら 株式投資の基本的なルールを知ろう <a href="https://navi.funda.jp/article/kabu_start_8"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/cf2edc1c689c4e27b1f012dfc7fa5746/%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%AB%E2%91%A7%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%EF%BC%9A%E7%A6%81%E6%AD%A2%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB.png?w=960&amp;h=540" alt=""></a> <h2 id="hdf9052469c">より詳しく確実に知識をつけたいと思った方</h2>まだ知識が足りないなと感じる方や、もっと詳しく投資について学びたいと思った方！そんなあなたは「Funda」を使ってみてください！ 難しい本や分厚い投資の本を読んで学ぶ必要はありません。全部Fundaで解決できます！ 1日15分から少しずつ、隙間時間で学べて、すべて図解して解説しています！ <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3a279258fd9f4bd59912787d9feec13e/image%20(179).png" alt=""> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b7449eb799ba46b3951a44669425a2a7/image%20(180).png" alt=""> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6d528a2d939a4711b38f81c58d9cb67c/image%20(181).png" alt=""> 無料公開している部分もあるので、気になった方は↓こちらをクリック！ <a style="color:#0186ab" href="https://funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://funda.jp/</a> <a href="https://funda.jp/"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7f00574ae7cd4b86890c0f5c3c04a789/image%20(182).png?w=1627&amp;h=687" alt="Fundaで株式投資を学ぼう"></a>

これから株式投資を始めようと考えている方に向けて、「株で損をする原因」をイラスト付きでわかりやすく解説！

会計クイズ

図解でわかる株式投資の教科書⑦｜株で損をする原因は？

この記事では、「資産運用や株式投資に興味はあるのだけど、何からはじめればいいのかわからない」という方向けに、初心者の方が必ず知っておかなければならない株式投資のルールや学習方法、情報収集の方法についてを図解で解説します。 全10回の連載記事ですが、1記事あたり5分で読み終わるボリュームで作成しています。 1日5分ずつ、株式投資の基礎についてを知識を深めて頂けますと幸いです。 ＜第１回から読みたい方はこちらをクリック↓＞ 【株式投資の教科書①】株って何か知っていますか？ <a href="https://navi.funda.jp/article/kabu_start_1"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/46a986b32dba4009a55b4fea20a35a69/%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%AB%E2%91%A0%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%EF%BC%9A%E2%91%A0%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%81%BF%E3%82%92%E8%A7%A3%E8%AA%AC.png?w=960&amp;h=540" alt=""></a> <h2 id="h9f20feadf5">株式投資のルール</h2> 今回のテーマは「株式投資の基本的なルール」です。 ゲームやスポーツでは、ルールを知らないと勝ち進んでいくことができませんよね。 株式投資も同じで、ルールを知らなければ、株式投資で利益を得ることはできません。 ルールを学んで、賢く株式投資をしましょう！ <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/39d2d62b73f74be28d3ee89b519ef473/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A7%E3%80%91%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB_1.jpeg" alt=""> <h2 id="hf04c83165b">取引ができる時間は？</h2>株式投資はスマホやパソコンからオンラインでできるので、「24時間できるのでは？」と思う方が多いかもしれません。 しかし、実際は以下の通り取引できる時間が決まっています。 ■取引が可能な時間 平日の9:00〜11:30、12:30〜15:00 （合計5時間） それ以外の時間は、注文を出すことはできても取引自体はできません。 そのため、平日にお仕事が終わったあとに注文を出すと、翌営業日の9:00になるまでは取引が成立しない仕組みとなっています。 現在は、1日に5時間しか取引時間が設けられていませんが、2024年には取引時間が30分延長される予定です。 開始時刻は9:00と変わりませんが、終了時刻が15:00から15:30になります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b86d3aabb72948d78d7f447f8fceaa52/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A7%E3%80%91%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB_2.jpeg" alt=""> <h2 id="h89018f626b">取引ができる曜日は？</h2>取引時間と同じで、意外と知られていないのが、取引できる日です。 実は、株取引ができるのは平日のみとなっています。 ・土曜日 ・日曜日 ・祝日 ・1月1日〜1月3日（お正月） ・12月31日（大晦日） 以上の日程はお休みとなります。 もちろん、市場が休みの日でも注文を出すことは可能です。 ただし、取引が成立するのは休み明けになるので、注意しましょう。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4e55de33ffd74da0842bdf7763a95f94/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A7%E3%80%91%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB_3.jpeg" alt=""> <h2 id="h4b31ce53fb">何株から買えるの？</h2>株が取引できる日と並んで、意外と知られていないのが株の売買単位です。 実は、日本では100株単位での注文が基本となります。 これを「単元株制度」といいます。 普段私たちが目にする株価は、「1株あたりの株価」となっています。 そのため、株価1,000円の株に投資したければ「1,000円×100株＝10万円」が必要です。 「株価＝投資に必要な金額」ではないので、注意してくださいね。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/32b7204ca27f4837833879dc27d3772c/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A7%E3%80%91%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB_4.jpeg" alt=""> ところで、10万円と聞くと、初心者にとってはなかなかハードルが高いと感じてしまいますよね。 さらに、資金が少ないときは1銘柄しか買えず、その銘柄の株価の動きに資産額が左右されてしまいます。 投資を始めたばかりの頃だと、資産の値動きに敏感になってしまうので、この状態は精神衛生上あまりよくありません。 しかし、最近は1株から日本の株を買えるサービスや、1,000円など少額から投資できるサービスが登場しています。 これらのサービスを使えば、たった数百円から気軽に株式投資を始められますし、10万円しかなくても複数の銘柄に分散して投資できるので、初心者には特におすすめです。 なお、1株から日本の株を買えるサービスを展開している証券会社に、マネックス証券があります。 「ワン株」という名前でサービスを提供しており、口座開設すれば誰でも1株から日本の株を買うことが可能です。 <h2 id="hc08f070da9">禁止事項は？</h2> 株式投資で禁止されていることは、下の3つです。 <ul><li>インサイダー取引</li><li>株価操縦</li><li>風説の流布</li></ul><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3c8ce885a0a5457a8ac93d031d484a08/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A7%E3%80%91%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB_5.jpeg" alt=""> インサイダー取引は、ニュース番組や新聞などで取り沙汰されることが多いので、知っている方が多いかもしれません。 順番に説明していきますね。 <h3 id="ha6fe00917d">インサイダー取引とは？</h3>インサイダー取引とは、世の中に未発表の情報や、会社の内部でしか共有されていない情報を使って投資を行い、利益を得ようとする行為です。 インサイダー取引が禁止されている理由は、次の2つです。 ・企業の内部者だけが一方的に利益を上てしまい、他の投資家が損を被ることがあるから ・不公平な取引で、金融市場への信頼が損なわれてしまうから そのため、上場企業の関係者などには、インサイダー取引にならないように規制が設けられています。 例えば、勤務先の上場企業の株式は取引できないなどが、規制の内容となります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9c4741885303459a9e3e61ab26975737/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A7%E3%80%91%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB_6.jpeg" alt=""> <h3 id="h1a7ae6363a">株価操縦とは？</h3>株価操縦とは、意図的に株価を操り、株価の変動を促す行為です。 例えば、ある会社の株が活発に取引されているように見せかけ、他の投資家に株を買わせようとする行為が、これに当たります。 このような行為は、公正な価格形成を歪めてしまい、株式市場の信頼性を損なう恐れがあるため、禁止されています。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/01fe6766e047498eaf956c79c9a00954/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A7%E3%80%91%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB_7.jpeg" alt=""> <h3 id="h71a5ef2fb6">風説の流布とは？</h3>風説の流布とは、Twitterやブログ、掲示板などに、自分に有利になるような嘘の情報を流す行為です。 例えば、「あの会社はそろそろ新商品を出すだろう」、「A社がB社をM&amp;Aするらしいよ」などといった根拠の薄い情報を流すと、風説の流布罪に問われます。 嘘の情報を流した結果、万が一株価が変動してしまった場合、公正な価格形成を歪めることになります。 また、嘘を流した人だけが利益を得て、その情報を信じて買った人が損を被ることも十分に考えられるでしょう。 このような理由から、風説の流布は禁止されているのです。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/5dd1f4df30db4299b08bd399d1335105/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A7%E3%80%91%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB_8.jpeg" alt=""> <h2 id="h148fc1ca8b">株式投資のルール：まとめ</h2>以上、株式投資の基本的なルールを紹介しました。 ・株取引ができるのは、平日9:00〜11:30、12:30〜15:00 ・株の売買単位は「100株」 ・株式投資の主な禁止事項は「インサイダー取引」と「株価操縦」、「風説の流布」 これらは覚えておいてください！ <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/de8dd485f4ee46ee9665539e0f32f485/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A7%E3%80%91%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%9A%84%E3%81%AA%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB_9.jpeg" alt=""> 今回もお付き合い頂きありがとうございました。 この記事を読んで、株式投資のハードルが少しでも下がったら幸いです。 記事の感想等をSNSなどで頂けますと大変励みになりますので、ぜひ教えて下さい！ 次回の記事はこちら 【株式投資の教科書⑨】自分に合った投資手法を探そう <a href="https://navi.funda.jp/article/kabu_start_9"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/48a02be446764d79a6c58c371b2159f9/%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%AB%E2%91%A8%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%EF%BC%9A%E6%8A%95%E8%B3%87%E6%89%8B%E6%B3%95%E3%81%AE%E7%B4%B9%E4%BB%8B.png?w=960&amp;h=540" alt=""></a> <h2 id="hdf9052469c">より詳しく確実に知識をつけたいと思った方</h2>まだ知識が足りないなと感じる方や、もっと詳しく投資について学びたいと思った方！そんなあなたは「Funda」を使ってみてください！ 難しい本や分厚い投資の本を読んで学ぶ必要はありません。全部Fundaで解決できます！ 1日15分から少しずつ、隙間時間で学べて、すべて図解して解説しています！ <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3a279258fd9f4bd59912787d9feec13e/image%20(179).png" alt=""> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b7449eb799ba46b3951a44669425a2a7/image%20(180).png" alt=""> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6d528a2d939a4711b38f81c58d9cb67c/image%20(181).png" alt=""> 無料公開している部分もあるので、気になった方は↓こちらをクリック！ <a style="color:#0186ab" href="https://funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://funda.jp/</a> <a href="https://funda.jp/"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7f00574ae7cd4b86890c0f5c3c04a789/image%20(182).png?w=1627&amp;h=687" alt="Fundaで株式投資を学ぼう"></a>

これから株式投資を始めようと考えている方に向けて、「株式投資の基本的なルール」をイラスト付きでわかりやすく解説！

図解でわかる株式投資の教科書⑧｜株式投資の基本的なルールは？

この記事では、「資産運用や株式投資に興味はあるのだけど、何からはじめればいいのかわからない」という方向けに、初心者の方が必ず知っておかなければならない株式投資のルールや学習方法、情報収集の方法についてを図解で解説します。 全10回の連載記事ですが、1記事あたり5分で読み終わるボリュームで作成しています。 1日5分ずつ、株式投資の基礎についてを知識を深めて頂けますと幸いです。 ＜第１回から読みたい方はこちらをクリック↓＞ 【株式投資の教科書①】株って何か知っていますか？ <a href="https://navi.funda.jp/article/kabu_start_1"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/46a986b32dba4009a55b4fea20a35a69/%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%AB%E2%91%A0%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%EF%BC%9A%E2%91%A0%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%81%BF%E3%82%92%E8%A7%A3%E8%AA%AC.png?w=960&amp;h=540" alt=""></a> <h2 id="h696294b4da">投資手法を知ろう</h2> 今回のテーマは「株式投資の手法」です。 初心者が知っておきたい、代表的な投資手法を紹介します。 自分に合った投資手法を探す際の参考にしてください。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/1c2fc2e754fa4c688f9121b47c7a8d02/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A8%E3%80%91%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AB%E5%90%88%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%8A%95%E8%B3%87%E6%89%8B%E6%B3%95%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%9D%E3%81%86_1.jpeg" alt=""> <h2 id="hd1c5b1bb7c">投資手法の種類</h2>まずは、投資手法の全体像から見ていきましょう。投資手法にはたくさんの種類が存在しているのですが、大きく分けると以下の3種類に大別されます。 ①時間別 ②銘柄属性別 ③分析手法別 この中から、自分の投資スタイルや目的に合ったものを組み合わせていきます。それぞれ紹介しますね。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a7b222751e83429a944166d9535285e3/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A8%E3%80%91%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AB%E5%90%88%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%8A%95%E8%B3%87%E6%89%8B%E6%B3%95%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%9D%E3%81%86_2.jpeg" alt=""> <h3 id="h45f9338a55">①投資期間</h3>まずは、時間別の投資手法を見ていきましょう。大きく分けて、以下の3種類が存在します。 ・短期投資 ・中期投資 ・長期投資 そして、投資に掛ける時間によって、重視するものが異なります。 ・短期投資→株価チャート ・中期投資＆長期投資→会社の業績成長 そのため、1つの株をどれくらいの時間持っているかによって、分析手法が変わってくるのです。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4a3a80da9a744a07a83724e49936736a/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A8%E3%80%91%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AB%E5%90%88%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%8A%95%E8%B3%87%E6%89%8B%E6%B3%95%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%9D%E3%81%86_3.jpeg" alt=""> では、どれを選べば良いのでしょうか？ 私たちがおすすめしているのは、中期投資や長期投資です。 株価の値動きではなく会社の業績を見て投資する手法なので、ギャンブル性が高くないからです。 この点で、初心者に向いている投資手法と言えるでしょう。 一方で、短期投資は株価の値動きに注目した投資法です。 一瞬の判断で利益が出たり、判断ミスをすると損失が出たりと、ギャンブル性の高い投資法といえます。 短期投資で生き残れるのは、百戦錬磨のプロトレーダーのみと言われるくらい、初心者が戦うにはハードルが高い手法です。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/29eae4ceb8974549a5c9b37acd28e94c/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A8%E3%80%91%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AB%E5%90%88%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%8A%95%E8%B3%87%E6%89%8B%E6%B3%95%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%9D%E3%81%86_4.jpeg" alt=""> <h3 id="h29d44d9e71">②銘柄属性別</h3>次に、銘柄の属性による投資手法を紹介します。 Twitterなどで「バリュー派」や「グロース派」といった言葉を見かけたことはありませんか？ これらは、銘柄属性の違いによって、投資家のグループが形成されているのです。 銘柄属性による投資手法には、かなりたくさんの種類があるのですが、代表的なものは以下の3つです。 ・成長株投資（グロース株投資） ・割安株投資（バリュー株投資） ・割安成長株投資（バリューグロース株投資） 成長株投資は、その名の通り「業績の成長が期待できる銘柄」に投資する手法となっています。 割安株投資は、「資産価値や収益力に対して株価が割安な銘柄」に投資する手法です。 割安株投資もさらに細分化することができ、資産価値に注目するものは「資産バリュー株投資」、収益力に注目するものは「収益バリュー株投資」と言われます。 割安成長株投資は、「成長株と割安株の両方の側面を持った銘柄」に投資する手法です。 業績の成長が期待できる銘柄を、割安な時を狙って投資します。 株式投資の神様とも言われる、ウォーレン・バフェットさんは、割安成長株投資を行い、巨額の富を築き上げました。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/5d97d68f97a74853bd692b4c0c35ebda/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A8%E3%80%91%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AB%E5%90%88%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%8A%95%E8%B3%87%E6%89%8B%E6%B3%95%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%9D%E3%81%86_5.jpeg" alt=""> このように、銘柄属性別の投資手法にも、たくさんの種類が存在しています。 自分自身の投資スタイルや、性格に照らし合わせて選ぶのがおすすめです。 例えば、成長性を重視して、できるだけ短期間（短期投資ではありません）で資産を増やしたい人は、成長株投資が向いているといえます。 ただし、成長株は株価の動きが激しく、損失が出てしまうリスクも潜んでいます。 リスクを受け入れられる人は、成長株投資に挑戦しても良いでしょう。 一方で、お得感を重視したい方は、割安株や割安成長株がおすすめです。 割安株や割安成長株は、成長株と比べて株価の動きが激しくないので、大きな損失が出にくくなっています。 お金を失うリスクをできるだけ抑えたい方は、割安株や割安成長株に投資するのがおすすめです。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/a5a8aa0faadc4a0bb08a8f7b1d13ce69/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A8%E3%80%91%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AB%E5%90%88%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%8A%95%E8%B3%87%E6%89%8B%E6%B3%95%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%9D%E3%81%86_6.jpeg" alt=""> <h3 id="heb2feb4944">③分析手法別</h3>最後に、分析手法による投資手法の違いを紹介します。こちらは、主に2つの種類があります。 ・ファンダメンタルズ分析 ・テクニカル分析 ファンダメンタルズ分析は、会社の業績などに注目して投資先を選ぶ手法です。 一方、テクニカル分析は、株価チャートを使って株価の動向を予想し、投資先を選ぶ方法となります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0cc8c49efe5f4a7398f1f6b752a6d4c1/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A8%E3%80%91%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AB%E5%90%88%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%8A%95%E8%B3%87%E6%89%8B%E6%B3%95%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%9D%E3%81%86_7.jpeg" alt=""> では、分析手法はどれを選べば良いのでしょうか？ 私たちがおすすめしているのは、ファンダメンタルズ分析です。 まずは、投資を検討している会社が、どのような事業を展開しているのか、どのような業績なのかを知らなければいけないからです。 例えば、私たちが日常生活の中で、車や家を買う場合を考えてみてください。 価格だけで、車や家を買いませんよね。どんな性能を持っているのか、どんな機能が付いているのかを吟味して、購入するはずです。 株もこれと同じです。 株になると、急に株価の動きだけを見て投資する人が多いですが、車や家と同じように中身を吟味してから投資をしましょう。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e4c717d11e614ba385b54fa3bec51e68/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A8%E3%80%91%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AB%E5%90%88%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%8A%95%E8%B3%87%E6%89%8B%E6%B3%95%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%9D%E3%81%86_8.jpeg" alt=""> <h2 id="hf01261d742">株式投資の投資手法：まとめ</h2>以上、投資手法の紹介でした。株式投資の代表的な手法には、 ①時間別 ②銘柄属性別 ③分析手法別 大きく分けて上の3つが存在します。 投資のスタイルや目的に合わせて、どんな手法を使うのか考えて見てくださいね。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/94e3fb5f3ec9498b91e7b0c948e169fd/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A8%E3%80%91%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AB%E5%90%88%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%8A%95%E8%B3%87%E6%89%8B%E6%B3%95%E3%82%92%E6%8E%A2%E3%81%9D%E3%81%86_9.jpeg" alt=""> 今回もお付き合い頂きありがとうございました。 この記事を読んで、株式投資のハードルが少しでも下がったら幸いです。 記事の感想等をSNSなどで頂けますと大変励みになりますので、ぜひ教えて下さい！ 次回はいよいよ最終回！ 【株式投資の教科書⑩】株を自分で探してみよう <a href="https://navi.funda.jp/article/kabu_start_10"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/62e3131720bd4b4782c8c061bef8817e/%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%AB%E2%91%A9%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%EF%BC%9A%E9%8A%98%E6%9F%84%E3%81%AE%E8%A6%8B%E3%81%A4%E3%81%91%E6%96%B9.png?w=960&amp;h=540" alt=""></a> <h2 id="hdf9052469c">より詳しく確実に知識をつけたいと思った方</h2>まだ知識が足りないなと感じる方や、もっと詳しく投資について学びたいと思った方！そんなあなたは「Funda」を使ってみてください。 難しい本や分厚い投資の本を読んで学ぶ必要はありません。全部Fundaで解決できます。 1日15分から少しずつ、隙間時間で学べて、すべて図解して解説しています。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3a279258fd9f4bd59912787d9feec13e/image%20(179).png" alt=""> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b7449eb799ba46b3951a44669425a2a7/image%20(180).png" alt=""> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6d528a2d939a4711b38f81c58d9cb67c/image%20(181).png" alt=""> 無料公開している部分もあるので、気になった方は↓こちらをクリック！ <a style="color:#0186ab" href="https://funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://funda.jp/</a> <a href="https://funda.jp/"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7f00574ae7cd4b86890c0f5c3c04a789/image%20(182).png?w=1627&amp;h=687" alt="Fundaで株式投資を学ぼう"></a>

自分に合った株式投資の手法を探したい方に向けて、「株式投資の手法」をイラスト付きでわかりやすく解説！

図解でわかる株式投資の教科書⑨｜自分に合った投資手法を探そう

この記事では、「資産運用や株式投資に興味はあるのだけど、何からはじめればいいのかわからない」という方向けに、初心者の方が必ず知っておかなければならない株式投資のルールや学習方法、情報収集の方法についてを図解で解説します。 全10回の連載記事ですが、1記事あたり5分で読み終わるボリュームで作成しています。 1日5分ずつ、株式投資の基礎についてを知識を深めて頂けますと幸いです。 ＜第１回から読みたい方はこちらをクリック↓＞ 【株式投資の教科書①】株って何か知っていますか？ <a href="https://navi.funda.jp/article/kabu_start_1"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/46a986b32dba4009a55b4fea20a35a69/%E3%82%B5%E3%83%A0%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%83%AB%E2%91%A0%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%EF%BC%9A%E2%91%A0%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E4%BB%95%E7%B5%84%E3%81%BF%E3%82%92%E8%A7%A3%E8%AA%AC.png?w=960&amp;h=540" alt=""></a> <h2 id="h1ab13ef808">銘柄はどうやって探せばいいの？</h2> 今回のテーマは「銘柄（株）を自分で探す方法」です。 株の買い方やルールはわかったけど、探し方がよくわからないという方に向けて、株を探す方法をわかりやすく解説します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/66352a24ecf044f58d03bb4dd357cbef/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A9%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%82%92%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%A6%E3%82%99%E6%8E%A2%E3%81%99%E6%96%B9%E6%B3%95_1.jpeg" alt=""> <h2 id="h73c7fa5551">スクリーニングツールを使用</h2>投資先の株を探す際は、「スクリーニングツール」を使用するのがおすすめです。 <a style="color:#1155cc" href="https://navi.funda.jp/article/kabu_start_2" target="_blank" rel="noopener noreferrer">【株式投資の教科書②】株はどこで買えるの？証券取引所を解説</a>で紹介したように、日本の上場企業は約3,800社もあるので、1社ずつ確認していくのは非常に効率が悪いです。 そんなときに役立つのは、スクリーニングツールです。 投資スタイルに合わせて、株価指標や業績などの条件を指定すれば、条件にあった銘柄を一瞬で見つけることができます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/42038827999d473987d8269c5705b42c/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A9%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%82%92%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%A6%E3%82%99%E6%8E%A2%E3%81%99%E6%96%B9%E6%B3%95_2.jpeg" alt=""> ちなみに、指定できる条件の一部を下のスライドにまとめました。 PERやPBR、売上高などを条件に設定できます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/cc45cc1d0b1c4d6e93e0ef7d92071403/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A9%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%82%92%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%A6%E3%82%99%E6%8E%A2%E3%81%99%E6%96%B9%E6%B3%95_3.jpeg" alt=""> <h2 id="h0abd133554">投資スタイル別の事例</h2>投資スタイルに合わせてスクリーニング条件を指定するのですが、具体的にどんな条件を指定すれば良いかわかりませんよね。スクリーニング条件は投資家の数だけ存在するもので、「これが絶対的に良い」というものはありませんが、初心者向けに一例を紹介します。 投資スタイルには、代表的なものとして以下の3つがあります。 ・割安性を重視 ・成長性を重視 ・配当金を重視 そして、各投資スタイルごとに、指定する条件が異なります。 ・割安性を重視する場合→「PER」 ・成長性を重視する場合→「売上成長率」 ・配当金を重視する場合→「配当利回り」 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/85318704e7f043a882b9fec768113dae/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A9%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%82%92%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%A6%E3%82%99%E6%8E%A2%E3%81%99%E6%96%B9%E6%B3%95_4.jpeg" alt=""> このように、投資スタイルによってスクリーニング条件が異なります。 割安性ならPER、成長性なら売上成長率と1種類だけを紹介しましたが、実際は複数の条件を組み合わせて使います。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/169d25d901dc46509c8af3d3bf4552c4/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A9%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%82%92%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%A6%E3%82%99%E6%8E%A2%E3%81%99%E6%96%B9%E6%B3%95_5.jpeg" alt=""> <h2 id="hc2bb66b590">おすすめスクリーニングツール</h2>スクリーニングの利点や使い方を紹介したところで、次に気になるのは「どんなツールがあるか」ですよね。 スクリーニングツールには、証券会社が提供しているもの、投資家向けのサイトが提供しているものなど、世の中にはたくさん存在しています。 その中で私たちがおすすめしているのが、マネックス証券という証券会社が提供しているスクリーニングツールです。 マネックス証券のスクリーニングツールには、「NISAで買える健全に成長を続けている中小型株スクリーニング」のような条件があらかじめ用意されています。 そのため、PERなどの指標の意味がわからなくても、株を探せるようになっているのです。 これを使えば、株式投資の初心者であっても、プロと同じようにスクリーニングできるのでおすすめです。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3c8d03d47dfc492b9fa8948b424e8dce/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A9%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%82%92%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%A6%E3%82%99%E6%8E%A2%E3%81%99%E6%96%B9%E6%B3%95_6.jpeg" alt=""> また、マネックス証券のスクリーニングツールでは、あらかじめ設定された条件以外に、自分流の条件を設定して検索できます。 株式投資の勉強を進めていく中で、自分流のスクリーニング条件ができたら、ぜひこちらでスクリーニングしてみてください。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/021a32042f3e45d09fbbd04780ada7e9/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A9%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%82%92%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%A6%E3%82%99%E6%8E%A2%E3%81%99%E6%96%B9%E6%B3%95_7.jpeg" alt=""> このように、スクリーニングツールを使うと、効率よく自分が投資先に求める条件に合った株を探すことができます。 ぜひ一度使ってみてください。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/16c6143214f14b359cea46b2cbd776d8/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A9%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%82%92%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%A6%E3%82%99%E6%8E%A2%E3%81%99%E6%96%B9%E6%B3%95_8.jpeg" alt=""> <h2 id="h64b5a57ebc">銘柄の探し方：まとめ</h2>以上、株を自分で探す方法の紹介でした。 日本の上場企業は約3,800社もあるので、スクリーニングツールを使って、効率よく投資先を見つけていきましょう。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/df46b3f3221c41379ec68eb85741f739/AT_%E3%80%90%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E6%8A%95%E8%B3%87%E3%81%AE%E6%95%99%E7%A7%91%E6%9B%B8%E2%91%A9%E3%80%91%E6%A0%AA%E3%82%92%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%A6%E3%82%99%E6%8E%A2%E3%81%99%E6%96%B9%E6%B3%95_9.jpeg" alt=""> 今回紹介した、マネックス証券のスクリーニングツールを使うためには、マネックス証券への口座開設が必要です。 株式投資が学べるアプリ「<a style="color:#000000" href="https://www.funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">Funda</a>」では、口座開設の手順で初心者がつまずきやすいポイントを、丁寧に解説しています。 これから証券口座の開設を検討している方は、ぜひFundaを見ながら口座を開いてみてください！ <h2 id="hdf9052469c">より詳しく確実に知識をつけたいと思った方</h2>10回目まで読んでいただきありがとうございます！ まだ知識が足りないなと感じる方や、もっと詳しく投資について学びたいと思った方！そんなあなたに「Funda」を使ってみてください！ 難しい本や分厚い投資の本を読んで学ぶ必要はありません。全部Fundaで解決できます！ 1日15分から少しずつ、隙間時間で学べて、すべて図解して解説しています！ <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3a279258fd9f4bd59912787d9feec13e/image%20(179).png" alt=""> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b7449eb799ba46b3951a44669425a2a7/image%20(180).png" alt=""> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6d528a2d939a4711b38f81c58d9cb67c/image%20(181).png" alt=""> 無料公開している部分もあるので、気になった方は↓こちらをクリック！ <a style="color:#0186ab" href="https://funda.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">https://funda.jp/</a> <a href="https://funda.jp/"><img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/7f00574ae7cd4b86890c0f5c3c04a789/image%20(182).png?w=1627&amp;h=687" alt="Fundaで株式投資を学ぼう"></a>

これから株式投資を始めようと考えている方に向けて、「株を自分で探す方法」をイラスト付きでわかりやすく解説！

図解でわかる株式投資の教科書⑩｜株を自分で探してみよう

GDPは国の経済状態がわかる重要な経済指標です。投資をするうえで長期的な視点は欠かせません。この記事でマスターしましょう！

GDPとは？意外と知られてないGDPを徹底解説

<h2 id="ha39e283f35">産業全体の動向がどのように経済に影響を与えるのか</h2>人が豊かな生活を送るには、経済活動により収入を得ることが必要です。そうした収入は仕事をすることで得られますが、産業が活発でなければ仕事のもらい先である会社が十分な利益を得られず、個人の収入も十分なものにならないでしょう。 新型コロナの影響により、一時は多くの産業が活動を沈静化させました。経済活動ができなくなった産業に従事する人は、収入がないためお金を消費できず。その結果他の産業にもお金が回らなくなり、日本全体の経済が動きを鈍らせてしまったのです。 得た収入を市場に還元することで、経済は回り続けます。経済を活発に回すためには、多くの収入を得られる産業が必要。すなわち、産業が活発であって初めて経済は豊かに回り始め、市場が活性化していくのです。<h2 id="hb76fe65c5f">産業全体の動向がわかる経済指標</h2>産業には製造業、商業、金融業、サービス業など、多くの種類があります。経済統計によれば、細分化した数はなんと400以上。それぞれの産業の活動が鈍ければ、他の産業にも影響を与え、経済全体の動きが鈍化してしまいます。そうならないためにも、各産業がどのような動きを見せ、何に問題を抱えているのかを明確にするのが大切。そのために用いられるのが、産業全体の動向を測定する経済指標です。<h3 id="h18bdd2d599">法人企業統計とは</h3>財務省主導で行われる、営利法人等の企業活動の実態を把握するための調査・統計です。調査には2種類あり、営利法人等のその年度における確定決算の計数を調査する「年次別調査」、資本金等が1,000万円以上の営利法人を対象とした四半期ごとの仮決算数を調査する「四半期別調査」に分かれています。 調査対象は2009年度以降、資本金5億円以上の全企業および資本金1億円以上の保険業・金融業が対象となっています。この調査では、各企業の貸借対照表・損益計算書に基づくあらゆる計数が集計され、業界別に集計されて公表。この統計により、業界ごとの景気の状況や設備投資の動向といった動きが読み取れます。 財務省財務総合政策研究所「<a href="https://www.mof.go.jp/pri/reference/ssc/index.htm" target="_blank" rel="noopener noreferrer">法人企業統計調査</a>」 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/bcfd931040344c99bcb573b1e96c836f/AT_indusries_keizaisihyou_1.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="法人企業統計"> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/468a5879d3ef4c1393334a12cf36724d/AT_indusries_keizaisihyou_2.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="法人企業統計・年次別調査"><h3 id="hadd1e88344">日銀短観とは</h3>日本銀行が主導で全国の企業に調査を行う統計調査です。正式名称を「全国企業短期経済観測調査」といい、全国の企業動向から適切な金融政策の運営を行うことを目的としています。 調査対象は全国の資本金2,000万円以上民間企業から抽出された約1万社。回答義務や罰則がない調査ですが、回答率は軒並み99%という驚異的な数値を誇ります。 調査は毎年3・6・9・12月に行われ、翌月初～中旬に調査結果が公表されます。速報性が高いことから、市場からも注目を集める経済指標とされています。 調査内容は、売上や設備投資額などに対する実績や予測値など、企業活動全般に渡ります。また事業の状況に対する経営者の判断項目もあり、数値には表面化しにくい経営者の心理的動向も調査しています。 市場におけるあらゆる判断材料が集計されるため、政府主導の調査でないにも関わらず、非常に高い信頼度を持つ統計となっています。そのため日銀による景気動向の判断だけでなく、投資家による市場判断にも活用されています。 日本銀行「<a href="https://www.boj.or.jp/statistics/tk/index.htm/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">短観</a>」 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9de8946d57be4dca91b95eedc276c181/AT_indusries_keizaisihyou_3.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="日銀短観"> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2bc70c0aa1d948cf98111bea6ea5cee4/AT_indusries_keizaisihyou_4.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="日銀短観"><h3 id="h7787e4d66b">景気動向指数とは</h3>景気全体の現状の把握や未来の動向を予測するための指標です。内閣府が主導でまとめており、計30の指標から総合的に景気の動向を判断しています。 景気動向指数はコンポジット・インデックス（CI）とディフュージョン・インデックス（DI）に分かれており、さらにそれぞれ先行指数、一致指数、遅行指数の3本の指数に分かれています。それぞれ判断材料とする指標が異なり、景気の動向を過去・現在・未来の観点から分析するために用いられます。 景気動向指数は毎月第1～2週目に前月分の速報指数が発表され、約2か月後に改訂状況として再発表されます。速報性が高く、参照する指標も豊富な点が、GDPよりも優位な点として捉えられています。 内閣府「<a href="https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">統計表一覧：景気動向指数 結果</a>」 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/36fbd3e776b3456ea6837d092e9a1abc/AT_indusries_keizaisihyou_5.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="景気動向指数"><h4 id="hc48e37ed0f">CI,DI、先行指標、一致指数、遅行指数の違い</h4>景気動向指数を構成する5つの要素が「CI」「DI」「先行指標」「一致指数」「遅行指数」です。 CIとDIは、同じ指数を異なる観点から分析する景気指標です。 CIは景気変動の大きさやテンポを表す指数です。構成する指標の動きを合成して測定します。2015年の指数を基本値となる100とし、前月の指数が100を上回るようなら景気が拡大局面、下降しているなら後退局面であることを示します。また指数変化の大きさがテンポを表しており、指数の変化が大きいほど拡張または後退のテンポが早いことを表します。 DIは、関連する経済指標の中で、景気の拡大を示している指標の割合を示したものです。50%を景気の拡大・後退の境目とし、100%に近いほど景気は拡大局面にあり、0%に近いほど後退局面であることを示します。 先行指標・一致指数・遅行指数は、景気との連動の仕方によって分類される指数です。 先行指標は景気に対して先行して動く指標です。将来の景気がどのように変化をするか、先行きの予測に適しています。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/48ffd4f4c4b34f0889c65df1509525e5/AT_indusries_keizaisihyou_6.JPG" alt=""> 一致指数は景気に対してほぼ一致する状態で連動する指数です。現在の景気の状態を把握するのに適しています。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2b22240b7d30489989760455708e3ed2/AT_indusries_keizaisihyou_7.JPG" alt=""> 遅行指数は、景気の変動と一致せず、やや遅れて変化する指数です。およそ数ヶ月から半年ほど遅れるとされており、景気対策の効果検証に適しています。 全国では、以下の指標を景気動向指数の分析に用いています。なお、都道府県によっては異なる基準を設けている場合もあります。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/46239b3744324eacb3eefbf24a0d3c8d/AT_indusries_keizaisihyou_8.JPG" alt=""><h3 id="h2283fbe59f">景気ウォッチャー調査とは</h3>地域ごとの景気動向を把握し、国内の景気動向を判断するための調査です。対象地域は北海道・東北・北関東・南関東・甲信越・東海・北陸・近畿・中国・四国・九州・沖縄の12地域に分割。小売業やレジャー業、運送業といった地域の経済活動の動向を観察できる業種の中から「家計動向判断」「企業動向関連」「雇用関連」の調査に適した計2,050人を対象に、電話もしくはWebサイトを使ってインタビュー、または電子メールで質疑応答を行います。 調査期間は毎月25日から月末にかけて行われ、調査結果は翌月中旬に発表されます。調査内容は指数ではなく、各分野ごとに景気の現状判断、業種・職種、判断の理由、具体的状況の所感をリスト化。現地における景気の変動を肌で感じた声から、実態としての景気動向を推し量ることができます。 内閣府「<a href="https://www5.cao.go.jp/keizai3/watcher/watcher_menu.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">景気ウォッチャー調査</a>」<h3 id="h7f77d85e55">企業倒産件数とは</h3>日本国内における倒産件数を集計した調査です。民間企業である株式会社東京商工リサーチが実施しており、全国かつ負債総額1,000万円以上の倒産統計を対象に「倒産月報」として月次で発表。さらに年半期（1～6月、7～12月）、年度半期（4～9月、10～3月）ごとに集計しています。 倒産件数の推移から、現在の景気の動向や景気対策の成果が読み取れます。また産業別・地域別に集計された倒産件数からは、業界や地域に紐付く動向が見え、投資家の判断材料としても有効に活用できるでしょう。 株式会社東京商工リサーチ「<a href="https://www.tsr-net.co.jp/news/status/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">企業倒産件数状況</a>」 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/8ab57c612fe4440d9c762744044f8be5/AT_indusries_keizaisihyou_11.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="企業倒産件数"> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/6d6e02591277433e8bc0aee0dfa243a2/AT_indusries_keizaisihyou_10.JPG" alt=""><h3 id="h8ea963d848">鉱工業指数とは</h3>日本国内全体の鉱業・工業の動向を示す統計です。生産・出荷・稼働率などの項目において、基準時と比較した指数を用いて現在の状況を表現します。 基準時は2015年1～12月の平均値を100とし、比較対象は数量の変動のみとしています。 指数比較の対象となる項目は、それぞれ以下の内容です。 集計は月次で行われ、速報は翌月末、確報は翌々月中旬に行われます。鉱工業の動向を通じて国内の生産業の景気を判断し、生産活動や生産動向の先行きに関する基調判断、GDP、景気動向指数といったあらゆる指標の集計に幅広く利活用されています。 経済産業省「<a href="https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/gaiyo.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">鉱工業指数の概要</a>」 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/0c1ccf9c09a647f69141d4525a91564c/AT_indusries_keizaisihyou_13.JPG?w=1280&amp;h=720" alt="鉱工業指数"> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c984cecbd3404fd09e03f5b6cc805601/AT_indusries_keizaisihyou_14.JPG" alt=""><h3 id="h8011386c96">第３次産業（サービス産業）活動指数</h3>第3次産業（サービス業）に属する業種の生産活動を総合的に捉えるため、経済産業省によって統計が出される経済指標です。対象は非製造業に該当する広義のサービス業であり、2015年を基準年とした「日本標準産業分類」の13大分類に属する業種が対象。集計時には11分類に再編成されています。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2add0cc3246f443abfd591d89d9b854f/AT_indusries_keizaisihyou_16.JPG" alt=""> 集計は月次で行われ、該当月の統計は翌々月の中旬に経済産業省のホームページにて発表されます。 第３次産業活動指数は景気動向を捉えるための指数として「景気動向指数」や「月例経済報告」の参考とされています。「鉱工業生産指数」と並んで、国内産業の動向を捉えるための指数として大変重要な存在です。 経済産業省「<a href="https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/sanzi/index.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">第３次産業（サービス産業）活動指数</a>」 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/70891e7a1e554663aa6bc24f16c8506b/AT_indusries_keizaisihyou_15.JPG" alt=""><h2 id="ha214098e44">まとめ</h2>産業の動向を指標を通じて読み解くことで、経済の動向をより深く分析できるようになるでしょう。各産業の指標は、短期的な分析だけでなく長期的な視野も重要。数字の動きがどのように経済に結びついているかを考えると、一歩進んだ経済分析に繋がります。ぜひそれぞれの産業指標を読み解いてみてください。

産業ごと動向を把握するのは、株式投資や事業作り、就活・転職でも有効です。調べ方からデータ元、データの扱い方を徹底解説

産業全体の動向がわかる経済指標を徹底解説

<h2 id="h10c0159254">産業の仕組みと業種について</h2>経済を構成する産業には様々な種類の業種があり、大きく分けて三つに分類されています。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/965b05c9ca504b71b0f15a51d75ceaa8/AT_segments_keizaisihyou_1.JPG" alt=""> 各産業は、他の産業と密接に関わり合いながら、それぞれの事業を成立させています。第二次産業は第一次産業が、第三次産業は第二次産業がなければ、事業を成立させることはできず、第一次産業も第二次・第三次産業からの需要があってこそ成り立っています。 各家庭にレトルトのカレーが並ぶには、まずカレーの材料を生産・収獲（第一次産業）し、それを加工会社が製品へ加工（第二次産業）。運送業が運搬し小売業で販売（第三次産業）して、初めて消費者の手に届きます。どこかひとつが好調ならよいというものではなく、相互に支援しあう関係であってこそ、それぞれの産業が好調になるのです。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e0dd88c535b04d7e9127064ae660588f/AT_segments_keizaisihyou_2.JPG" alt=""><h2 id="h42adf03676">業種ごとのGDPの割合</h2>GDPを業種ごとに見た割合は以下の通りです。 &nbsp;<img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/32fb1c69bbc84216bec123f28e621082/AT_segments_keizaisihyou_3.JPG" alt=""> 国内では製造業のGDP比率が最も高く全体の約2割。次いで卸売・小売業、不動産業が続きます。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/9652cad9ee6148349ed6266e6860784e/AT_segments_keizaisihyou_4.JPG" alt=""> 2010年から2019年にかけて増進傾向にあるのが専門・科学技術、業務支援サービス業と保健衛生・社会事業。IT化の促進と保健・福祉への意識の高まりが、GDPへも現われている結果となっています。 内閣府「<a href="https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/files/2019/2019_kaku_top.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">2019年度国民経済計算</a>」<h2 id="h74fe844f9b">鉱工業の動向がわかる経済指標</h2>GDPにおいて大きな比率を占める鉱業・製造業の総計である鉱工業。日本経済において重要な役割を担う業種であり、その動向ひとつでGDPにも大きな影響を与えます。 その鉱工業全体の動向を示す統計が「鉱工業指数」です。鉱工業指数は、基準年を100とした指数の形で、その時点の鉱工業の状況を示します。日本のGDPの2割を占め、関連業種も含めれば4割もの経済活動に影響を与える鉱工業は、その動向が非常に重要。また景気の動きに敏感に反応するため、国内の経済状況の変動を察知するための指標として非常に優秀です。<h3 id="h80a5bd4f60">鉱工業指数</h3>鉱工業指数は、国内の鉱業・製造業の生産量や出荷量、設備の稼働状況などを把握するための指数です。5年ごとに更新される基準年（現在は2015年）と該当年を比較し、生産・出荷・在庫・在庫率の指数を算出します。<h4 id="hf1d8ef0056">生産指数、出荷指数、在庫・在庫率指数とは</h4>鉱工業指数は、主に「生産指数」「出荷指数」「在庫指数」「在庫率指数」の4つの指数で構成されています。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/4a580fcfb1384c7b904cad2cee6a0668/AT_segments_keizaisihyou_6.JPG" alt=""> 基準年＝100として、当該月の生産・出荷・在庫量を品目ごとに指数化。鉱工業全体や業種別・品目別などの目的別に集計し、総合的な指数を算出します。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/31c6e7feebc74825a8396346a8839830/AT_segments_keizaisihyou_5.JPG" alt=""><h2 id="h72622baf3d">製造業の動向がわかる経済指標</h2>鉱工業指数とは別に、製造業特有の指数も存在します。第二次産業である製造業は、あらゆる業種との繋がりを持つ日本における主要産業のひとつです。動向のひとつひとつが日本経済に大きな影響があるため、指標を用いて動向を見守る必要があるのです。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/c785ecc3afc343ffb319822fc837bd1b/AT_segments_keizaisihyou_7.JPG" alt=""><h3 id="h4b0b05a8a4">生産指数 集積回路とは</h3>集積回路とは、半導体基板の上に抵抗やコンデンサ、トランジスタなどをまとめた電子部品を指します。鉱工業指数の対象となる157の品目のひとつとして数えられます。 集積回路は、あらゆる電子製品に組み込まれる部品であり、その需要は非常に高いものです。あらゆる電子製品の開発が求められるハイテク産業においては必須の部品であることから、集積回路は経済の動向を判断する指標のひとつとして注目されています。 経済産業省「<a href="https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/index.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">鉱工業指数(生産・出荷・在庫、生産能力・稼働率)、製造工業生産予測指数</a>」<h3 id="hcf6c6c8fc7">粗鋼 生産高とは</h3>一般社団法人日本鉄鋼連盟では、国内における粗鋼の生産高を集計し公表しています。毎月速報として公開され、暦年・年度の集計データがそれぞれ年に1度更新されています。 粗鋼は圧延や鍛造といった加工を施される前の鋼です。主に自動車などの材料や建築に使われる建材に用いられます。 比較的高級商材となる材料であることから、粗鋼の生産高は景気の動向を測る指標のひとつとして用いられています。 一般社団法人日本鉄鋼連盟「<a href="https://www.jisf.or.jp/data/seisan/index.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">鉄鋼生産速報</a>」<h3 id="hcfd2001e44">新車販売台数とは</h3>一般社団法人日本自動車販売協会連合会が発表する、自動車の登録台数を集計した指標です。毎月稼働日1日目に新車登録車数の総計を発表。4日目には新車メーカー別、8日目には中古車のデータが公表されます。 2018年における自動車製造業の製造品出荷額は62兆3,040億円。全製造業における製造品出荷額のおよそ19%が自動車であり、GDPの約1割を占める巨大産業として大きな存在感を持っています。自動車の販売台数は、そのまま日本経済の隆盛に直結するといえるほど大きな比率を占めているため、新車販売台数は景気の動向を判断する材料のひとつとして重視されているのです。 一般社団法人日本自動車販売協会連合会「<a href="http://www.jada.or.jp/data/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">統計データ</a>」<h2 id="h803d612946">建設業の動向がわかる経済指標</h2>建設業はGDPの約5%に留まっていますが、建材や各種サービスとも関係が強く、経済への影響は非常に大きな業界といえます。建設業の動向を調査することにより、日本経済の動向を予測できる面も大いにあるでしょう。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/2ae8bad53b9d497fbec000789dd13fdf/AT_segments_keizaisihyou_8.JPG" alt=""><h3 id="h8adae0a86a">建設工事受注</h3>建設業の動向は、建設工事受注動態統計調査を通じて確認できます。工事は、受注から着工、竣工と長い期間をかけて行われるため、経済的な影響が起きるのは受注時点よりも未来となります。そのため建設工事受注は先行指標としての側面を持ち、建設業の将来的な景気を予測する材料となります。 建設工事受注動態統計調査は、建設大手50社を対象に毎月実施され、翌月末に公表。また年計は翌年の1月末、年度計は翌年の4月末に、対象月の月報と共に公表されます。 国土交通省「<a href="https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&amp;toukei=00600130&amp;tstat=000001015811" target="_blank" rel="noopener noreferrer">建設工事統計調査</a>」<h3 id="h40308256fd">新設住宅着工</h3>建設業の指標において、もうひとつ注目したいのは新設住宅着工に関する指標です。新築住宅の購入は金額が大きく、一般的にはそうそう簡単に購入には踏み切れません。1%でも値下がりが発生すれば支払金額に大きく影響するため、景気が悪化トレンドにある間は、下がりきるまで買い控える傾向が強く見られます。そうした市民心理の影響をダイレクトに受ける指標のため、民間消費に影響する指標として注目されています。 新築住宅着工は建築動態統計調査の一部として行われ、毎月の統計は翌月末に公表されます。また年計は翌年の1月末、年度計は翌年の4月末にまとめて発表されるのが通例です。 国土交通省「<a href="https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&amp;toukei=00600120&amp;tstat=000001016966" target="_blank" rel="noopener noreferrer">建築着工統計調査</a>」<h3 id="h1546a2c873">マンション契約率</h3>株式会社不動産経済研究所が発表する「マンション市場動向」では、毎月のマンション契約率を集計し公表しています。非常に高額な買い物であるマンションは支払いが数十年と続くため、個人の先行きが不透明である間はなかなか購入に踏み切れないものです。そのため契約率の上昇が見られるようになると、財政状態が良好である個人が経済の先行きを明るいと判断している証拠となるため、民間消費の動向を表す指標のひとつと考えられています。 株式会社不動産経済研究所「<a href="https://www.fudousankeizai.co.jp/mansion" target="_blank" rel="noopener noreferrer">マンション市場動向</a>」<h2 id="h00dd97bc4a">サービス業の動向がわかる経済指標</h2>第一次産業・第二次産業を除くサービス産業（広義）は、GDPの約7割。市場規模は拡大の傾向を続けています。動向が経済に大きな影響を与えるサービス業を測る指標を通じて、経済動向を見極めましょう。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/400198f689234300a8e3c9939bba3dba/AT_segments_keizaisihyou_9.JPG" alt=""> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/396e0a828b8a46e280ea1653db1782c7/AT_segments_keizaisihyou_10.JPG" alt=""><h3 id="hfccb86221d">広告扱い高</h3>広告費は景気が悪くなると削られる対象となる経費の「3K（交通費、交際費、広告宣伝費）」のひとつ。すなわち広告への資金流入が多ければ多いほど、景気が好調であるとみなすことができます。また広告費は実際の収益に繋がる前の先行投資であるため、経済指標においては先行指標となり、今後の経済を予測する材料として非常に大きな役割を果たします。 株式会社電通「<a href="https://www.dentsu.co.jp/news/release/2021/0225-010340.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">2020年 日本の広告費</a>」<h3 id="h936089092c">第三次産業活動指数</h3>第三次産業の活発さを表す指標として、経済産業省が公表しています。全産業のうち、第一次産業と第二次産業を除くすべての産業が含まれる第三次産業は、経済産業省の区分では広義のサービス業に該当。GDPの7割を占めるサービス業の動向を指数で読み解くことにより、経済活動に繋がる産業の生産活動を総合的に捉えることができます。 経済産業省「<a href="https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/sanzi/index.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">第３次産業（サービス産業）活動指数</a>」<h4 id="h52ff0ac2a8">指数の仕組みの解説</h4>第三次産業活動指数は、基準年である2015年の付加価値額の平均を100とした指数で表されています。第三次産業活動指数の対象となる業種は「日本標準産業分類」の13大分類を一部組み替えた11分類に属する業種です。 その11分類は個人を相手にした「広義対個人サービス」と事業者を相手にした「広義対事業所サービス」に分けられ、それぞれの区分ごとに指数が算出されます。 また月次の指数は、季節季節による指数の動きの癖を無視した「原指数」と、クセを加味した「季節調整済指数」として算出。原指数は前年同月と、季節調整済指数は同年前月との比較において使用されます。&nbsp;&nbsp;&nbsp;<h3 id="hd2de3d4025">小売業販売額</h3>経済産業省が公表する商業動態統計には、全国の小売業の販売活動の動向を明らかにする指標として「小売業販売額」が含まれています。 集計は毎月行われ、速報値は調査対象月の翌月末、確報値は翌々月末に公表されます。 小売業販売額はサービス業の動向を見る指標としては非常に有効です。小売業販売額の増減は家計の消費支出とかかわりが深く、GDPの個人消費の割合とも連動して動くため、個人消費の観点から景気の動向を見るには優れた指標といえます。 経済産業省「<a href="https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/syoudou/index.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">商業動態統計</a>」<h3 id="hf001cfccbf">全国百貨店売上高</h3>一般社団法人日本百貨店協会では、定期的に「百貨店売上高」として、地区別の百貨店売上高を指標として公表しています。 日本全国の百貨店を対象に、衣料品・身の回り品・雑貨など8大分類19小分類別に売上高を集計し、百貨店全体における経済活動の状況を集計しています。集計は月次で行われ、翌月末付近に公表されます。 全国百貨店売上高に反映される売上高は、贅沢品が多く含まれる傾向が強い傾向があります。可処分所得に余裕がある個人による贅沢品の購入傾向から、個人が景気の先行きをどのように見通しているかを伺いすることができる指標です。 一般社団法人日本百貨店協会「<a href="https://www.depart.or.jp/store_sale/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">百貨店売上高</a>」<h3 id="h67a82cc853">チェーンストア売上高</h3>日本チェーンストア協会では、チェーンストアの販売統計を公表しています。 日本全国1万店舗以上のチェーンストアを対象に、食料品・衣料品・住関品などの項目別に売上高を集計。前年同月比、前月比を算出しています。集計は月次で行われ、翌月下旬に公表されます。 チェーンストアは生活必需品や食料品といった身近な商品を購入する場所です。そのためチェーンストアの売り上げ推移から、個人が持つ消費に対する意識を推測できるでしょう。 日本チェーンストア協会「<a href="https://www.jcsa.gr.jp/public/statistics.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">チェーンストア販売統計</a>」<h3 id="ha6d1e5de04">コンビニエンスストア売上高</h3>一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会が公表しているのが「コンビニエンスストア売上高」です。 協会正会員であるコンビニエンスストアチェーン5万店舗以上を対象に、「日配食品」「加工食品」「非食品」「サービス」の分類ごとに売上高を集計。来店客数、平均客単価といった指標を集計しています。集計は月次で行われ、翌月下旬に公表されます。 コンビニエンスストアはチェーンストア同様、生活必需品を購入する場所です。客単価、来店数といったチェーンストアにない指標も加え、より個人レベルでの消費への意識を推測しやすい指標といえるでしょう。 一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会「<a href="https://www.jfa-fc.or.jp/particle/320.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">コンビニエンスストア統計データ</a>」<h3 id="h4ec209783b">旅行取扱状況</h3>旅行取扱状況とは、主要旅行業者による旅行商品の取扱高の統計です。観光庁が主導で集計を行っています。 海外旅行、インバウンド向け外国人旅行、国内旅行ごとに集計した取扱高と、前年同月比・前々年同月比を併記します。 旅行や観光の多くはレジャーであり、景気が悪い時期には需要が落ち込みます。一方で好景気時には非常に賑わう業界のため、景気との一致指数として非常に優秀な指標です。また昨今はコロナ禍の影響もあり、前々年同月比が非常に落ち込んでいます。この数値が戻る時には、よりダイレクトに景気の回復とコロナ禍からの脱却を感じ取ることができるでしょう。 観光庁「<a href="https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/toriatsukai.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">旅行業者取扱額</a>」<h2 id="ha214098e44">まとめ</h2>経済の動きは産業の活性化と強く連動しており、産業の動向はあらゆる指標から読み解くことができます。身近な商品が手元に届くまでには、あらゆる産業のかかわりがあり、どこかひとつの産業がなくなっても商品の売買・製造は成り立ちません。

各業種の動向を見ることで、日本経済への理解が深まります。日々のニュースに加えて、経済について知りたい方は必読です。

各業種の動向がわかる経済指標を徹底解説

<h2 id="h920db31c64">雇用は経済にどんな影響を与えている？</h2>雇用は人々が経済活動を行うためになくてはならない要素です。雇用されることで得た給与を消費や投資に回すことで、経済へ影響を与えます。国内の経済規模や景気動向を測る指標であるGDPは、その半分が個人消費により占められています。雇用の冷え込みにより個人消費が締め付けられれば、GDPにも悪影響あり。すなわち、雇用の活性化こそ経済成長の源なのです。<h2 id="hb76fe65c5f">産業全体の動向がわかる経済指標</h2>国内経済の動向は、労働者の雇用状況を測る指標と密接な関係があります。雇用に関する指標には景気と連動しているものが多く、指標を読み解くことで景気の動向を推測できるといえます。<h3 id="h1dd826b5e4">現金給与総額とは</h3>現金給与総額は、支払われた給与の総額を指す指標です。所得税や社会保険料、組合費などを差し引かれる前の金額であり、給与の額面金額に所定外労働給与（残業代）を足した「きまって支給する給与」、賞与や期末手当などの特別に支払われた給与である「特別に支払われた給与」を合算した総額を指しています。 厚生労働省が毎月発表する「毎月勤労統計調査」において、きまって支給する給与と特別に支払われた給与が業界別に一覧で発表されます。この資料からは、業界ごとの給与と前年比が比較できるため、給与の面から業界の動向をうかがうことができます。 現金給与総額は、好調な業界から伸び始める指標です。着工から収益までのスパンが長い建設業では先行指標として、その他の業界では一致指標としての動きをします。 厚生労働省「<a href="https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/30-1a.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">毎月勤労統計調査（全国調査・地方調査）</a>」<h3 id="h3dbcfc0bc0">所定外労働時間とは</h3>所定外労働時間は、企業が定めた労働時間である所定労働時間を外れた労働時間です。早出、残業、臨時の呼び出しや休日出勤等における実労働時間数が対象です。 厚生労働省が毎月発表する「毎月勤労統計調査」では、所定外労働時間に対する給与である「所定外給与」が発表されます。基本給である「所定内給与」と比較すると、忙しく人手不足の業界の傾向を推測できるでしょう。 厚生労働省「<a href="https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/30-1a.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">毎月勤労統計調査（全国調査・地方調査）</a>」<h3 id="h7ec09b57e2">常用雇用指数とは</h3>常用雇用指数とは、各月末の常用労働者を、基準年である2005年平均の常用労働者の数で割って100倍した指数です。基準年に比べて労働者の増減傾向を確認できます。 厚生労働省が毎月発表する「毎月勤労統計調査」にて確認できる指数です。一般労働者とパートの雇用形態区分別と、製造業、卸・小売り、医療・福祉の業種別に集計されており、それぞれの雇用形態・業種別に雇用の状況がどのように変化しているのか把握できる指標となっています。 人の雇用は負担が大きいため、企業としては景気が回復してから力をいれたいものです。状態雇用指数が伸びてきている業界は、景気の上昇が見えている好調な業界といえます。 厚生労働省「<a href="https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/30-1a.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">毎月勤労統計調査（全国調査・地方調査）</a>」 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b3dd261b1b314b9fa2956f41ae2b712e/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG" alt=""> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3e78202e14b2410da3e9d96fa7a48554/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG" alt=""><h3 id="h7626eadf4b">有効求人倍率とは</h3>有効求人倍率とは、有効求職者に対する有効求人数の割合です。ここでいう有効求人数は、公共職業安定所（ハローワーク）に登録された求人・求職情報が元になっており、求人情報誌や転職情報サービス等にのみ登録されている求人は対象に含まれていません。 有効求人倍率は、求職者1人に対し、何件の求人があったかを示す指標です。1を上回る場合には求人数が多く、求職者は職業を選ぶ余地があるといえ、1を下回っている時は職業を選ばなくても全員が就職できない就職難の状態を指しています。 集計は毎月行われており、当月分の有効求人倍率は翌月末付近に厚生労働省の「一般職業紹介状況(職業安定業務統計)」の中で公表されます。雇用動向は景気の動きとほぼ一致して動く一致指数であるため、有効求人倍率の動向がそのまま景気の動向を見る指標として活用されています。 厚生労働省「<a href="https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/114-1.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">一般職業紹介状況(職業安定業務統計)</a>」<h3 id="h9d9641d4de">完全失業率とは</h3>完全実業率とは、労働者人口全体における完全失業者の割合を指します。労働者人口とは、15歳以上の人口のうち従業者＋休業者＋完全失業者のこと。このうち完全失業者は、仕事があればすぐにでも働ける求職者を指します。なお、働く意思がない者や、日雇いなどで労働による収入を得ている者は完全失業者には含まれません。 完全失業率は、総務省統計局「労働力調査」により毎月算出され、該当月の翌月末に公表されています。景気動向指数においては遅行指数に含まれており、景気の回復から遅れて改善される動きが見られます。 総務省統計局「<a href="https://www.stat.go.jp/data/roudou/longtime/03roudou.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">労働力調査</a>」<h2 id="ha214098e44">まとめ</h2>雇用は景気を下支えする、経済活動の要です。雇用が活性化すれば景気は向上し、雇用の沈静化は経済の停滞に直結します。GDPの半分を占める個人消費を支えるのは、安定した雇用と充実した給与に他なりません。雇用関係の指標を通じ、日本経済がどちらに向かっているのかを伺ってみるのもよいでしょう。

経済において、雇用は大きな影響を与えます。雇用が生まれないと個人消費が生まれず、企業にもお金が入らず悪循環になってしまうためです。

国の経済成長やGDPに大きく影響を及ぼす雇用の経済指標を徹底解説

<h2 id="h2165c678d5">物価は経済にどんな影響を与えている？</h2>物価とは、モノやサービスの平均的な価格を表した指標です。物価の変動は景気の動向を表す一面もあるため、経済の動向と密接な関係にあるといえます。つまるところ、経済を理解したければ、物価の動向を観察するのがひとつの選択肢として有効なのです。<h2 id="h320077a59b">物価の動向がわかる経済指標</h2>物価は需要と供給のバランスにより変動します。市場に溢れるモノやサービスの需要を決める要素のひとつにあるのが、消費者のお財布事情。個人消費を支える雇用を見れば、経済の動向も見えてきます。<h3 id="h1dd826b5e4">現金給与総額とは</h3>厚生労働省では、毎月「毎月勤労統計調査」をまとめ、労働者の給与実態を調査集計しています。 そのうち「きまって支給する給与」と「特別に支払われた給与」を合算した数値が、現金給与総額です。 きまって支給する給与は、契約で定められた通常の給与に所定外労働給与（残業代）を足したものです。 特別に支払われた給与は、突発的に支給された契約外の賞与やボーナスが含まれます。 現金給与総額は一般労働者およびパートタイム労働者別に月次で集計され、給与水準の推移確認に用いられます。 給与は会社の景気が改善したのちに変動する要素であるため、景気動向指数のうち遅行指数に該当します。 現金給与総額が上昇傾向にあるなら、景気の上昇は進んでいる状態であると判断する材料になるでしょう。 現金給与総額は、厚生労働省が公表する「毎月勤労統計調査」内「第1表　月間現金給与額」から、「きまって支給する給与」と「特別に支払われた給与」を合算して算出します。 当月分の速報は翌々月初旬、確報は翌々月下旬からさらに翌月の初旬に公開されます。 厚生労働省「<a href="https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/30-1.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">毎月勤労統計調査</a>」<h3 id="h3dbcfc0bc0">所定外労働時間とは</h3>所定外労働時間は、企業が定めた定時である「所定労働時間」を超えて働いた残業時間を指します。あくまで所定労働時間は企業の定めによりますので、1日8時間の法定労働時間を超えた時間とは限りません。所定労働時間が7時間に定められている場合には、7時間を超えた時間がすべて該当します。 所定外労働時間は、製造業では先行指数、全産業では一致指数に該当する指数です。所定外労働時間が延びる傾向が見られるなら、景気の上昇傾向にあると判断できるでしょう。 厚生労働省が毎月公表する「毎月勤労統計調査」内「第2表　月間実労働時間及び出勤日数」から「所定外労働時間」を参照します。 当月分の速報は翌々月初旬、確報は翌々月下旬からさらに翌月の初旬に公開されます。 厚生労働省「<a href="https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/30-1.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">毎月勤労統計調査</a>」<h3 id="h7ec09b57e2">常用雇用指数とは</h3>常用雇用指数とは、各月月末の常用労働者数を指数化したものです。 常用労働者とは、無期限もしくは1か月以上の期間を定めて雇われている者を指し、労働者の増減傾向を確認できます。 労働者の雇用は、企業にとって大きな負担になりえるため、企業は景気の回復を実感してからでないと雇用に踏み切らない傾向があります。そのため常用雇用指数は景気動向指数の遅行指数のひとつとされており、景気の上昇から遅れて上がり始めます。 常用雇用指数は、厚生労働省が公表する「毎月勤労統計調査」内「時系列第2表　労働時間指数 」に集計されています。 当月分の速報は翌々月初旬、確報は翌々月下旬からさらに翌月の初旬に公開されます。 厚生労働省「<a href="https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/30-1.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">毎月勤労統計調査</a>」<h4 id="h80b6ff4b3f">指数の考え方</h4>毎月勤労統計調査で作成される指数は、基準年の平均値を基準値100として求められます。 常用雇用指数における基準年は2005年であり、5年ごとに見直しがされています。 指数を算出する算式は以下の通りです。 各月の指数＝各月の調査結果の実数/基準値×100 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/b3dd261b1b314b9fa2956f41ae2b712e/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%891.JPG" alt=""> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/3e78202e14b2410da3e9d96fa7a48554/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%892.JPG" alt=""><h3 id="h74c1e85cf2">消費者物価指数とは</h3>消費者物価指数とは、消費者が購入するあらゆる商品やサービスの価格の変化を指数化し、変動を測定できるようにしたものです。 基準時を100とした指数に対し、数値が上回っていれば物価が上昇。指数が105を示したなら、5%の物価上昇が発生しているとみることができます。 景気がよい時には消費者の購買意欲が高く、物価も上昇する傾向となります。一方景気が悪化している時は低下気味の消費者の購買意欲を支えるため、物価も下がる傾向がみられます。 しかし景気が悪化しているのに物価が上昇する「スタグフレーション」という状態もあるため、物価指数のみで景気動向を判断するのは危険といえるでしょう。 消費者物価指数は総務省統計局が毎月公表。当該月の翌月下旬に公表と、年末・年度末にも12か月分の動向が集計されます。 総務省統計局「<a href="https://www.stat.go.jp/data/cpi/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">消費者物価指数</a>」<h4 id="h80b6ff4b3f">指数の考え方</h4>消費者物価指数は、品目または類ごとに計算されます。 基準年の年間平均を100とした場合の算式は以下の通りです。 各品目の指数＝各品目の調査結果の実数/基準値×100 基準年は2021年10月現在は2020年としており、末尾が0と5の年ごとに見直しされます。 2020年基準における指定品目は582種類となっており、それぞれの指数に指定されたウェイトで加重平均し、最終的に総合指数などを算出します。<h2 id="ha214098e44">まとめ</h2>物価はモノやサービスの価格を表す指標であり、その動きは需要と供給によって決まります。需要が景気の向上によって伸びれば、経済が大きく回り、景気に紐付くあらゆる指標に変化が見られるでしょう。

日々生活の中でよく見るモノの値段から経済を把握することができます。

物価の状況から経済を把握できる経済指標を徹底解説

<h2 id="h257fafd6c1">お金の流れが経済にどんな影響を与えているのか？</h2>経済活動は、お金の動きが作っているといっても過言ではありません。お金は経済の血液とも呼ばれ、お金の流れ無くしては経済は回らず、社会が成り立たちません。 一方で、お金の流れは日本銀行の介入により、誘導される場合もあります。どのような指標を参考に経済の流れは決められているのか、経済に直結する指標を学んでおく必要があります。<h3 id="h3905b952f2">お金の動向がわかる経済指標</h3>経済の流れを作るお金の動向を見れば、今後経済がどのようい変化していくかの予測も付きやすくなるでしょう。経済に関連する指標は日本銀行や財務省など、公的な機関から発表されています。<h3 id="ha2ba05ea9f">マネーストックとは</h3>マネーストックは、日本銀行を含む各金融機関から経済全体に供給されている通貨の総量を指す指標です。通貨の範囲が細かく分類されており、それらを組み合わせにより、4つの指標を設けています。 <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/445493e4d3a34305a98969c12ce7f8d8/AT_money_keizaisihyou_1.JPG" alt=""> <img src="https://images.microcms-assets.io/assets/6133d7fd3656441cbbc75f00f8616cd8/e94228304f824f0aa1d54985d138792f/AT_money_keizaisihyou_2.JPG" alt=""> マネーストックの動きは景気と密接な関係があることから、経済指標の中でも非常に重要視されています。金融機関による積極的なお金の貸し出しは、流通する通貨量の増加に繋がります。景気は市場の通貨量と連動して上昇する傾向にあり、景気が上昇することで、企業側が投資のためのお金を借りたがるようになるという好循環が生まれるのです。 マネーストック指標は日本銀行が月次で公表。当月の指標は翌月初中旬に公表されています。 日本銀行「<a href="https://www.boj.or.jp/statistics/money/ms/index.htm/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">マネーストック</a>」<h3 id="h34ad05b075">M3増加率とは</h3>4種類のマネーストック指標のうち、最も重視されているのがM3です。 M3は現金通貨＋預金通貨＋準通貨（定期性預金）＋CD（譲渡性預金）を示す指標です。M2と同じ項目が使われていますが、M2で集計する預金通貨、準通貨、CDの発行者が国内銀行等に限定されているのに対し、M3は全預金取扱機関が対象となっています。この全預金取扱機関は国内銀行の他、郵便局・農協・信用組合などの預貯金や金銭信託が加わっているため、世の中に流通しているお金の総量に最も近い指標と考えられています。<h3 id="h2e4df1a6ce">マネタリーベースとは</h3>マネタリーベースは、日本銀行が市場に供給するお金の総量のことです。資金供給量ともいい、通貨当局である日本銀行が発行した現金通貨および民間金融機関が日本銀行に預けている法定準備預金（日銀当座預金）の合計がマネタリーベースにあたります。マネタリーベースは日本銀行から金融機関に供給された後、個人や企業に貸し出され市場に流れます。マネーストックの基になる通貨のため「ベースマネー」と呼ばれることもあり、景気調整に日本銀行が介入する場所となっています。 マネタリーベースは日本銀行によって、当月分の集計が翌月初旬に公表されています。 日本銀行「<a href="https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mb/index.htm/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">マネタリーベース</a>」<h3 id="hcad2724344">コールレート翌日物とは</h3>金融機関が短期的な資金の過不足を調整するために行う「コール取引」のうち、借りた翌日に返す超短期取引の金利を指します。金融機関が日本銀行に預金が義務づけられている法定準備預金の残高が不足するような場合、お金が余っている金融機関が翌営業日までお金を借りて不足分の法定準備預金を埋めるように使います。 コールレートは、日本銀行が金融市場調整の操作目標としており、法定準備預金の総額を上限させることで、資金の需給バランスを変化させ金利をコントロールしています。 コールレートは毎営業日当日の速報が夕方17時15分頃、前日の確報が午前10時頃に公表されます。 日本銀行「<a href="https://www3.boj.or.jp/market/jp/menu_m.htm" target="_blank" rel="noopener noreferrer">コール市場関連統計（毎営業日）</a>」<h3 id="hb3c29b9f74">新発10年国債利回りとは</h3>新発10年国債利回りとは、新規発行された償還期間10年の国債の流通利回りを指します。国債には償還期限1年の短期国債から15年以上の超長期国債など、さまざまな種類があります。それぞれ償還期限だけでなく金利も異なるため、金利の動向を把握する基準として、新規発行の償還期間10年の国債が選ばれています。 新発10年国債利回りは長期金利の基準となっており、金融機関の貸出金利や住宅ローン金利の基準にもなっています。国債は価格ではなく金利を対象に取引が行われるため、発行量の増加や買い手の減少によって金利が上昇。発行量の減少や買い手の増加によって需要高まれば金利が下がるという動きを見せます。 こうした動きが市場の動向調査に使えるため、景気動向判断の指標としても有用とされています。 新発10年国債利回りは、日本相互証券株式会社により、営業日ごとに公表されています。 日本相互証券株式会社「<a href="https://www.bb.jbts.co.jp/ja/historical/main_rate.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">新発10年国債利回り</a>」<h3 id="h913286e749">銀行計貸出残高とは</h3>銀行計貸出残高は、銀行などの金融機関が個人や他の金融機関に貸し出したお金の総額です。 一般的に、景気の拡大に伴い企業からの借り入れは増加する傾向にあります。そのため貸出残高の動向は、景気の先行指標として有用と考えられています。 銀行計貸出残高は、日本銀行により月次で集計され、毎月19日＋8営業日に公表されます。 日本銀行「<a href="https://www.boj.or.jp/statistics/dl/depo/dcl/index.htm/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">預金・現金・貸出金</a>」<h3 id="h3f95252f45">国内銀行貸出約定平均金利とは</h3>国内銀行貸出約定とは、国内銀行および信用金庫による資金の貸出金利を平均した指標を指します。金融機関向けの貸出金利は対象外です。 指標は当月中に貸し出した「新規」と、月末時点において残高のあるすべての貸出を対象とする「ストック」に分類されます。 新規の貸し出された金銭の量および貸出金利の推移から資金需要が推測できることから、景気の動向を探る指標としても活用されています。 国内銀行貸出約定金利は日本銀行により月次で集計され、翌月下旬または翌々月上旬に公表されています。 日本銀行「<a href="https://www.boj.or.jp/statistics/dl/loan/yaku/index.htm/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">貸出約定平均金利</a>」<h3 id="h6d9b748c4f">外貨準備高</h3>外貨準備高は、通貨当局が管理する外貨建ての資産を指します。債権や金、預金といった換金性が高いもので構成されています。通貨危機などにより自国の通貨の信用が低下した場合などに、他国に対する返済に使われます。また為替相場変動の急激な変動を抑えるための為替介入にも使われます。 日本では、財務省および日本銀行が通貨当局として外貨準備高を管理。外貨準備高の残高は財務省が、当月分を翌月上旬に公表しています。 財務省「<a href="https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/reference/official_reserve_assets/index.htm" target="_blank" rel="noopener noreferrer">外貨準備等の状況</a>」<h2 id="ha214098e44">まとめ</h2>経済を活性化させるには、お金の流通を促進させる必要あり。そしてその流れはGDPの5割以上を占める個人消費によって支えられています。日本銀行は、個人消費に直結する指標の数々を集計し、景気判断に役立てています。経済の流れをつかむためにも、お金にまつわる指標のチェックが必要です。

経済の流れを作るお金の流れや動向をみると、今後の経済がどのように変化していくのか予測することができます。

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